浮かんで沈んで涙目で意地になる釣行の竿頭の人は65匹。船長に聞くとほかの人がほぼ魚信なしの時間帯に、1人だけ魚信を出し、イサキを釣り上げていたそうである。どうやって釣ってた? 仕掛けをあまり動かさず、でもコマセの煙幕は切らさずのフワフワ戦法が有効だったみたいだ。
イサキ釣りで、フワフワとコマセをほんの少しずつ撒く誘いはへた釣りも使う。ただし、勝負したいタナの下でコマセの帯を薄く作り、魚を勝負するタナまで持ち上げるため。勝負するタナから上は強めにシャクってピタリと止める正調(←そんなもんあるのかw)ウィリーシャクリに切り替える。そんなシャクリが全く通用しなかったのが、浮かんで沈んで涙目で意地になる釣行だったわけだ。速すぎると魚信はあるけれど針掛かりせず。遅すぎると魚信がほとんどなくなり、実釣時間の大半を成す術なしでノーフィッシュ。
どうもならんなと考えていたときに船長からのマイクアナウンス。「釣れてる人は順調に釣れてますよ~。魚信がない人はシャクリ方を見直してくださいね~」。これには、え~~~~~!!と大きな声を出しそうになった。嘘でしょ!?とすら一瞬思ったのだが、瀧本船長が嘘をつく理由がない。その後、へた釣りが正調(←だから、そんなもんあるのかw)と考えている範囲内でいろんな誘いを試みたがどれ1つとして上手く行かなかった。で、どうもならんという気分で撮った写真がこれwww 下船時に答え合わせ。船長に魚信を出せてた人はどうやって釣っていたかを聞く。
「ジギングのようにほとんど竿を止めずに小刻みに誘っていた」というお答え。その釣り方をジェスチャー付きで解説してくれた。タナをある程度決め打ちしフワフワと誘い続けていたんだと思う。リールは1/4回転なので誘い幅は15センチ~20センチくらい。仕掛けを動かしすぎず、活性の低いイサキのスイッチを入れるためのコマセは切らさずという戦法……いつものシャクリ方ではなんともならないときに試してみる価値はありそうなので、頭の片隅に残しておく。
著者: へた釣り