魚の生態に関する基本的な知識が足りないので、帰納法でこうかな?と推論するしかない。今現在至っている結論は、澄み潮時メバルはフロロ4号の先糸が見えている。先糸は付けてはいけない。アホなことをと一蹴されそうだが、先糸なくしたら急に釣れ出したのでそう結論づけるしかない。
2号以下の細いPEラインにはフロロ4号の先糸をFGノットでつなぐのが習慣になっている。先糸があれば根ズレに強くなるし、仕掛けを上げたときの穂先がらみも減るので、必須かどうかはさておき、先糸は結んでおいた方がいいと考えていた。メバルやカワハギなどをやるときは必ず、フロロを1メートルくらい結んでいたのだが……。
おひとり様メバルで癒されまくり釣行であれ?ということが起きた。川崎のシーバースで魚信なし、本牧の国際埠頭に移動してもしばらく魚信なし。魚信がないので根の窪みでじっくり粘りすぎて根掛かりさせてしまい高切れしてしまった。普段なら先糸を結び直すのだが、この日はおひとり様釣行。もたもたしている時間は誰も仕掛けを海中に入れてないことになり船長の操船が無駄になってしまう。チチワだけ作ってサルカンを結びすぐに仕掛けを投入し直した。すると、どうだろう。急にメバルが釣れ始めた。
偶然と考えるには先糸ありとなしでのメバルの食いが違いすぎる。
現実1:先糸ありでは魚信がなかった。
現実2:先糸をなくすと急に釣れ出した。
現実3:先糸なしの間は魚信が途切れなかった。
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推論:メバルは先糸が見えている。
船長をして「潮が澄みすぎて相当つらい」という状況下ではこういう推論が成り立ちそうに思う。
メバルの仕掛けは全長205センチある。幹糸は1.5号で枝スは1号。一番上の針から50センチ上にサルカンがあり、そこにフロロ4号の先糸を結んでいた。真ん中の針からは110センチ、一番下の針からは170センチ上に先糸はある。そんな遠くのフロロ4号がメバルに見えるわけがない? アホなことをと一蹴されるような気もする。独りよがりと言われようが、釣りは帰納法で考えるから面白い。へた釣りの頭の中ではメバルにはフロロ4号の先糸が見えているのである。
著者: へた釣り