狂っている。オニカサゴはへた釣りのエサだけ避けているとしか思えない。何が狂っているのか? 修正点を見いだせないまま、2015年三度目のオニカサゴ釣行は終わってしまった。8回、ドラグが滑るいい魚信があった。でも全部、サメ。サメはへた釣りの垂らしたエサが大好きだったみたい。
1匹も釣れねぇ~、釣れねぇ~と騒いでいるせいで、「今日は釣れますよ」「そろそろじゃないですかぁ~」と、いろんな人に気を遣ってもらう。羽田・かみやから2015年三度目のオニカサゴ。昨年も3戦目でキープサイズのオニカサゴを手にしているので、自分でも「そろそろ釣れる…はず」と思っていたりした。桟橋にて異次元O塚さんから「チョンチョンと誘って、ピタッと止めて待つ。待つのは45秒。底にオモリを着けて待ってもいい」とアドバイスをいただく。待ち時間が短かったのかなぁ~と反省。なんだか釣れる気がしてきた。
席は左舷の前から2番目。片舷4人だったのでオマツリを恐れずに釣ることができる。デカッw船長からのアナウンスは「海の状況を見ながらですが、洲崎沖に向かいます」。沖のウィリー五目で何度もいい目に遭っているので洲崎沖=釣れるポイントと刷り込まれている。ただし、海の状況はあまりよろしくない。中ノ瀬あたりから船が揺れ始め、観音崎、剣崎と進むほどに波が高くなっていく。いつ船が止まって洲崎遠征断念になってもおかしくない感じだった。
2時間くらいかかってなんとか洲崎沖に到着。船が止まると恐ろしく風が強いし、波も高い。ときどき飛沫を被るような状況だったので、こんなんで魚信を取れるのかなと不安になる。一流し目で本命が釣れたとのアナウンスがあり、さすが洲崎と思ったのだが、へた釣りの竿にはちっとも魚信がない。エサがそのままの状態で1時間が経過し、ようやく微妙な魚信があった。本命ではない。ヒオドシという20センチくらいのカサゴの仲間だった。海は悪いが魚信が取れることは確認できた。
この日のエサは、カツオのハラモ+SUPERいかたんBig(グローパール&イカゴロMAX)。良型狙いで、幅2センチくらい、長さ15センチくらいにしてある。2度目の魚信は明確に竿を大きく引きこんだ。オニカサゴ!? オニカサゴの魚信なんてすっかり忘れてしまっているので、強い引きがあれば全部オニカサゴだと思っていた。……電動リールが空転したままちっとも巻き取れない。オニカサゴなら70センチ以下ってことは絶対にない。ただし、70センチのオニカサゴは絶対にいない。仕掛けが切れた。すぐに同じような魚信があり、70センチ級オニカサゴの正体を確認できた。ツノザメだった。
その後も釣れども釣れどもサメ。都合8回、竿がミシミシと悲鳴をあげるいい引きを楽しませてくれる。SUPERいかたんBig グローパールを付けた針にサメが食いついてくることは分かったのだが、海中でのアピール力が強い証拠と信じてそのまま釣り続ける。時間はどんどん経って行く。次第に海は凪いできて釣りやすくはなったが、へた釣りの竿に伝わってくるのはサメの魚信だけ。三度目のボウズが見えてきた。しょんぼりモードになってしまう。「ミドリフサアンコウ釣れましたよぉ~。写真撮りますかぁ?」。デカッw船長にも気を遣われてしまった。
著者: へた釣り