なんて日だ! 今日はいったいなんて日だよ!! 羽田・かみやのウルトラ五目釣りプチ大会に参加した。上潮かっとびオマツリ多発。ついでに竿までボキッ。心もボキッ。なんとか同数3位も最大魚で負けて着外に。軽い物が当たりますよ~にと引いたクジは缶コーヒー30本。なんて日だ!
TKB52予選に参加するため武者修行中の身なので、久々(といっても35日ぶり)のかみや。6時20分の送迎を利用して大会の受付をすると、なんと一番最後。席は自動的に左舷の胴の間になった。方舷10人。かみやの4隻のうち最も大きなしゃちょう船長の船とはいえ、3メートルの吹流し仕掛けを使う、水深80メートル以深を攻める釣りなので、オマツリが大変そうだなぁと、ちょっぴり嫌な予感。船長からのアナウンスは「1時間半ほど走って富浦のオキメバルのポイントからやっていきます」だった。
富浦沖へは潮や波のせいで洲崎沖や沖の瀬に行けない時に何度か行ったことがあるが、実はあまりいい思いをしたことがない。どうして洲崎じゃないんだよぉぉおお!!と思っていたのだが、洲崎へ行かない理由は仕掛けを投入してすぐに分かった。上潮が相当速く、ラインが艫方向に向けて鋭角的に入っていく。10メートルおきにスプールを指で押さえて仕掛けの落下を止めたのだが、ほとんど角度が戻らない。オマツリが多発する。富浦沖でこれじゃ洲崎沖だともっと潮が速くて釣りにならなかったと思われる。
なんとかオマツリせずに仕掛けを底まで届けてシャクリ始める。1往復目、ウィリーに何も触ってこない。2往復目で何かがウィリーに触れる。3往復目で針掛かり。この手ごたえは……ウィリー五目で釣れても一番ありがたくないヤツである。ド派手なルアーカラーのシキシマハナダイ。いつもなら即刻リリースするのだが大会でカウントされる魚なのでバケツに放してキープ。その後、オキメバルがポツリポツリとは釣れるが、釣った魚の数より釣ったビシの数の方が多い状態で、なんともならない。
オキメバルの数が伸びないので船長は方針転換し、「漁礁の近くでアジを狙いましょう」と移動する。ウィリーでアジを釣ってもあまり面白くないので、アマダイいないかなぁ、オニカサゴいないかなぁと底を探ってみるも、釣れるのはヒメばかりで嫌になる。おとなしくアジを釣ることに。アジの魚信はいくらでもある。底3メートルくらいで1シャクリすればすぐにアジが針掛かりするのだが、針掛かりさせてからが大変で巻き上げ中に高確率で誰かとオマツリ。これまたなんともならない。魚信った数の3分の1も船中に取り込めずにアジは8匹だけ。
お昼をすぎて剣崎沖のオキメバルのポイントへ。ここの第一投でやらかした。高活性の群れに遭遇したらしく、シャクればすぐにオキメバルらしい小気味よく竿先を引きこむ魚信が出る。追い食いさせてから巻き上げてみるとオキメバル3匹+ヒメ1匹。「やったぁぁぁあ」とハリスを手繰り寄せようとすると、ボキッ。竿が折れた。どうして? ビシはコマセバケツの中にあった。竿はロッドキーパーに固定せずに船べりに置いてあった。竿先に負荷がかかる状態ではなかったはず。この折れ方…イラの取り込み中に折れたのと同じだ。折れた位置もおかしい。先端から5番目と6番目のガイドの中間辺りでボキッ。なんて日だ!
貸し竿を借りるかどうか悩んだが、竿の折れた部分を削って自分の竿で釣ることに。このポイントはちゃんとシャクればいくらでもオキメバルが釣れる入れパクポイントだった。折れた竿でもなんとかなって、トリプル2回を含め、オキメバルを10匹ほど追加。沖上がりの時点での釣果は、アジ8匹+オキメバル13匹+シキシマハナダイ2匹で23匹。クーラー3分といった感じでこれじゃなぁと思っていたのだが、それでも船中同匹数の3位。「一番大きな魚を出して」と言われる。アジの大きさ比べで負けて4位に。3位の賞品は無料乗船券だった……なんて日だ!
下船後は、プチ大会で入賞を逃した人を対象にしたお楽しみ抽選会。へた釣りの希望は、持ち帰りやすい軽い物。2000円割引券などポケットに入る物だとさらにうれしい。しゃちょう船長Jr.にクジを開けてもらうと……缶コーヒー30本。全部の賞品の中で一番重い物を引き当ててしまったようだ。1缶165グラムなので約5キロ。魚5キロなら持って帰り甲斐もあるのだが、缶コーヒー5キロは電車釣行の身にはつらかった。今日はいったいなんて日だよ!!
著者: へた釣り