年に数日の北海道釣行のときにしか使わない道具が増えてきている。投げ釣りの道具もすっかり北海道専用になってるし、錘250号用の竿なんて東京湾ではほぼ出番がない。長期保管する道具ほど念入りなお手入れが必要だ。おかたづけ~♪ おかたづけ~♪ 北海道のおかたづけ~♪
北海道から釣り具が戻ってくるので半休を取って、涼しい午前中でおかたづけ~♪と目論んだのだが、外に出て釣り具一式を広げてみると、その量の多さにまずうんざり。さらに座って作業しているだけで、汗が噴き出してくる蒸し暑さにさらにうんざり。でも、ここで手抜きをしてはならないことを経験則で知っている。滅多に使わない道具ほど、しまう前に念入りにメンテナンスしておかないと、次に取り出したときに使い物にならなくなっているのだ。
竿はシャワーで念入りに洗い流す。イソメを活かしておくための砂みたいなヤツが残らないように気を付けて、洗い終わったらガイドを綿棒で掃除。表面にフッ素コート剤を伸ばしておく。さらにガイドの内側にPEが滑りやすくなるスプレーを吹き付ける。これを竿の本数分。投げ竿×2、カレイに使った船竿×3、北海道五目用の竿×1、ブラクリに使ったルアーロッド×1、渓流竿×1。8本分処理していると、暑さに頭がクラクラしてきて、慌てて冷たい飲み物を取りに行く。
お次はリール。スピニングリールはシマノの物がほとんどなので、メンテナンス用のネジを外して、中にリール用オイルを一吹き。リール軸の付け根とハンドル、ベイルにオイルを差す。両軸リールはスプールを一度外して、スプールごと超音波洗浄機へ。ボディは念入りにシャワーで水洗いしたのち、グリスとオイルを差す。これがスピニングリール×4、両軸リール×3、電動リール×1。熱中症で死ぬことがあるってことを身をもって分かりだす。数日前まで気温16度の釧路にいた身には日陰とはいえ東京の暑さがこたえる。
あとは、バッグ類に小物類。これをいい加減に洗うと、1年後に塩ガミして開かないバッグができてしまう。ジッパー部分を特に念入りに洗う。余った仕掛けや錘が散逸しないように、ちゃんと袋に詰めて分けておく。陰干しするために並べた道具を眺めつつ、楽しい北海道釣行が終わっちゃったなぁ~と、ちょっぴり寂しくなる。午後から出社予定だった会社は……遅刻。
著者: へた釣り