カレイはヒラメと形が似ているので、砂に潜って待ち伏せ型の捕食をするのだと勝手に思い込んでいた。だから底をトントン叩いてカレイに餌の存在をアピールするのかなと考えていたのだが、カレイの水中での様子をとらえた捕食動画を見て、認識違いだったと知る。想像よりもよく泳ぐ。
最初は底を跳ねるように動いているオレンジの錘に興味を示して寄ってきたように見える。錘が通過した後に底を引きずって動いていく房掛けのアオイソメを発見。すぐに追いかけるのではなく、餌が目の前を通過してしばらくしてから、思い立ったように追いかけ始める。カレイはエンガワの部分を立てて頭を少し浮かしたような状態で餌を食べるようだ。食べると意を決したら素早く動いて吸い込むようにして捕食する。捕食にいたる一連の動きを見ていると、クワセの間はちゃんと作った方がいい気がする。捕食したら泳ぎ去るのではなくその場にとどまり、口の中でモゴモゴとやっている。聞きアワセしないと魚信が取りにくいのはこのせいだと思う。
著者: へた釣り