写真を見てほしい。これが5センチのイソスジエビ。船宿でもらえるモエビより1~2センチは大きい。これに食ってくるメバルは尺はなくても尺近くはあると信じていた。尺近くあれば優勝である。そんな甘い目論みを抱いたいた。結局、このサイズの餌に食ってくるメバルはいなかったけどね。
ブログで告知してあったので船宿に着くと、何人かから「エビ、見せて」と言われた。そのときはこれならデカいのが釣れると自信満々だったので、誇らしげにエビクーラーの蓋を開けて見せたものだが……異次元E本さんから言われた一言、「それ、初めて使うんですか?」がその後の展開を予言していたように思う。エサ道楽はカワハギ用のアサリに添加するハギポン作りから始まった。大会に向けて、何度も何度も配合比率を見直して、試行錯誤した結果、それなりにうまくいった。これに味をしめ、試行錯誤をするという過程をすっ飛ばしてエサを工夫すれば釣れるという結論だけが頭に残ってしまった。オニカサゴで惨敗し、カサゴ大会で特餌はないと気付きつつも、メバル大会でまたやらかしたわけだ。
船宿でもらうモエビのサイズは2.5~4センチくらい。へた釣りが持ちこんだイソスジエビのサイズは3.5~5センチだったと思う。実に明快に答えは出た。4センチくらいまでのエビにメバルは食ってくるが5センチのエビは最後まで針に残ったまま。移動などで乾いて死んでしまう以外に交換する必要がなかった。メバルに適したエサは4センチまで。船宿はそのことを知っているからそのサイズまでのエビを仕入れているんだと思う。ただし、10センチもあるイワシに食いついてくるメバルもいるわけで、5センチのエビに食ってくるメバルがいないわけではないんだろうが…メインの針(へた釣りの場合は真ん中の針)に何かの間違いを期待した5センチのエビを付けるのは、明らかに失敗だったと今になって思う。エサの場合、大は小を兼ねないが、小は大を兼ねる気がする。
大きなサイズのイソスジエビは不発に終わったが、4センチのイソスジエビはそれなりに効果があった。本牧沖で使おうとイソスジエビを温存した前半に比べ、後半尻あがりに調子がよくなった一因はこれだと思う。10時半の時点で2匹しかメバルが釣れていなかった。沖上がりの14時半までの4時間で9匹というペースは数部門で上位入賞した人と比べても悪いペースではない。ただし、イソスジエビだから釣れたのか、ほかの人のエサが炎天下でゆだって元気がなくなっていく中、エビクーラーでキープされ活きがよかったから釣れたのかはよく分かってなかったりする。
来年も大会に出るのなら、エビクーラーを持参し、4センチ前後の大型メバル狙いに最適なエサだけをクーラーでキープしてみようと考えている。エビにとってつかまることができる網目があり、エアレーションがしっかり効いているエビクーラーの中はそれなりに快適らしく網ですくって捕まえるのに苦労するほどに元気なままだった。残りのエビは船宿でもらえるエビバケツに残しておくが、こちらもエアレーション&エビがつかまる網を入れて少しでも元気な状態をキープできるようにしてみようと考えている。
著者: へた釣り