「アマダイが来たぞ~!!」と叫んでも、もうタモは持って来ないで!! こちらも海面に魚が浮いて目で確認するまでアマダイとはしゃがないようにするからw 本日は「アマダイが来たぞ~!!」を4回も……でも、全部違う魚だった。20センチのを1匹釣って本命撃沈は免れたけど…大破炎上って感じ。
「ナノチヌふかせ」を買ってアマダイに行こうと決めたら、ほかの釣りもののことが考えられなくなった。デカッw船長からのオニカサゴ追々試のお誘いを断り、曇天で凪なのでメバル日和だよなぁと薄々気づいてはいたが、頭の中はアマダイ一途。結局、釣り具店にナノチヌふかせはまだ入荷しておらず、アマダイを釣りに行く前提条件は金曜日の時点で崩れていたんだけど……羽田・かみやのアマダイ船を一番乗りで予約。経験則でいうと、一途な思いって必ず裏切られるんだよね~。
片舷3人のゆったり釣行となった。1時間半ほど東京湾を南下して到着したポイントは館山沖。本日の餌は3Lサイズのオキアミを半日アミノ酸に漬けた「くいこみアマ」仕様。船宿でもらった餌も含めてオキアミ職人で締める。水深は80メートル前後。底まで仕掛けを落として、数回小突いて、タナを底から50センチにするとすぐに魚信が出る。小型のアマダイかな?と思ったが、アヤメカサゴだった。2投目もタナを取った瞬間にすぐに魚信があり、今度はキダイ。その後もキダイばかりが5連続くらいで1投1匹ペース。魚の活性はよさそう。それともくいこみアマが効き過ぎ?
キダイが釣れるということはタナが高すぎると考え、底から30センチくらいにタナを落としてもやっぱりキダイ。錘が底をギリギリ切るくらいにするとようやくトラギスが釣れる。本日のタナは底10センチ??? さすがに低すぎるよなぁ~と悩んでいると、本日1発目の「アマダイが来たぞ~!!」。これがやっぱり30センチを少し切る良型のキダイだった。すぐに本日2度目の「アマダイが来たぞ~!!」。今度は巻き上げ中にちょっと違うかな?と感じていた。水面に姿を現したのは真っ赤な魚体。オニカサゴだった。25センチをちょっとだけ超えるキープサイズだったのでうれしいゲストに気をよくするが、その後はヒメ、カナド、トラギス、アズマハナダイの猛攻に苦しむ。
11時になって本日3度目の「アマダイが来たぞ~!!」。これも巻き上げ中にちょっと違うかな?と気付いたが、船長がタモを持ってきてくれる。海面に魚の姿が見えた瞬間、無言でタモを置いて去って行った。ムシガレイだった。ムシガレイにしてはよく引いた。で、その直後に本日、唯一のアマダイ。「アマダイが来たぞ~!!」とは言わなかった。だって20センチの超おチビちゃんで、トラギスと手ごたえが変わらない。「あ~あ、そんなの釣っちゃダメですよ」と船長に叱られる。それでもアマダイ釣りにボウズなし記録を6戦に伸ばすことができてほっと一安心。
そして4度目。「今度こそアマダイが来たぞ~!!」と叫ぶ。重量感もあり、ときどき強烈に引きこみをみせる。以前釣った40センチ超級よりも遥かにいい引きに、45センチ以下ってことはないと確信。今度も船長がタモ持って駆けつけてくれる。魚影が水面に見える。ん?…あれ? 茶色いし細長い。船長はあ~あって感じでタモを置いて操舵室に戻りかける。おいっ! 確かに本命じゃないけど、これ抜きあげるの無理だよ!! 本命じゃないけどすくってやるかと思いなおした船長が出したタモに収まったのは40センチくらいのイネゴチ。その後、勝山沖まで北上するもトラギスが釣れただけで本日終了。大きい順に魚を並べると、イネゴチ→キダイ→ムシガレイ→オニカサゴ→アヤメカサゴ→カナドときて、最後にアマダイ。今日って何を釣りに行ったんだっけ?
著者: へた釣り