イサキ用に買い、冬はヒラメに活躍してくれていたSC小船800XH。調子が悪いなと気付いたのは昨年の8月。ハンドルが重く、ガタつく感じがする。シマノのオーバーホールキャンペーンを利用して、修理に出したのだが、オーバーホールするより新品買った方が? ドナ♪ドナ♪ドナ♪ドナ!?
両軸リールを修理に出すのはこれが3度目。以前、修理をお願いしたバイオクラフト クイックファイヤー 300XHはハンドルを巻いても糸を全く巻き取れないほどに壊れていたので重篤だという認識はあった。今回はハンドルが重いだけなので、そこまで重篤な状況だとは思っていなかった。店員さんにリールを渡して見てもらうと、ハンドルを握った瞬間に「ありゃ…これはダメですね」。思っていたより遥かにダメダメな状態だったようだ。
ここで問題になったのが、オーバーホールをお願いするとして、どのコースにすればいいか。SC小船800XHの実売価格は1万8000円くらい。修理に1万円かけるのなら新品を買った方がよいというのが店員さんのアドバイス。とすると、シマノのオーバーホールを利用すると、Cコース(上限5000円:最小限の部品交換)ということになる。Cコースの説明に「回転フィーリング(ゴロ感・異音)等はお預かりした状態と変わらない場合もございます」とある。それでは修理を頼む意味がない。ならばBコース(上限1万円)? このコースなら「ドラグワッシャー・ギヤ・ベアリングなどの消耗パーツの交換」をしてもらえる。
イサキやヒラメ釣りで何度かいい思いをさせてくれたリールなので、1万円で直るのなら、まぁいいかとそのときは納得したのだが、店員さんから受け取った預かり証にこう書いてあった。「上限を超える時は連絡ください」。……店員さんの診断ではBコースでも直らない可能性がありってこと? そのとき頭の中に流れたのが、ドナ♪ドナ♪ドナ♪ドナ!? シマノの修理部署へと送られるSC小船800XHを待っているのは屠殺処分? 悲しい…悲しすぎる。このリールで釣った魚が走馬灯のように蘇る。
大事に使ってたのに何が悪いんだよ!!って気分にもなる。「こういうスプールが外れないリールってどうやってメンテナンスすればいいんですか?」。店員さんの答えは実にシンプル。「水でなるべく塩を落とすように心掛けて、年に一度はオーバーホールするのを勧めています」。部品交換の必要があるかどうかをチェックするDコース(上限2000円)ならさほど痛い出費ではない。ちなみにSC小船800XHは2011年の5月に買ったので、ほぼ3年目。「3年オーバーホールしないと?」と聞くと「壊れます」と即答される。フォースマスター1000MKが買ってからちょうど2年。特に不具合は発生してないけれど、オーバーホールに出すべき……なんだよね。
著者: へた釣り