今年のオニカサゴの目標をなんとしても1匹に定める。こらえ性がない人なので完全ボウズで終わってしまうと、来年はあんな釣れない魚、もうや~めたとなるからだ。あの手この手余計な手をつぎ込んで1匹でいいから釣る。まずは人間様用カツオのハラモをオニカサゴ様用に加工する。
昨年、初めて行ったオニカサゴ釣りで40センチ超えを2匹釣ってしまったもんだから、簡単に釣れる魚だと勘違いしてしまった。カサゴの仲間だから目の前に餌があることさえ気付かせれば勝手に食い付き、勝手に針掛かりする。そんなイージーなイメージでオニカサゴ釣りを捉えてしまったから、工夫が足らなくなったような気がする。元より腕は悪い。腕の悪さをあの手この手余計な手でカバーするのがへた釣りの釣りである。オニカサゴでも足掻いてみる。足掻いてもダメって釣りは今のところない。
KFCのウィリー五目の日に、カツオのハラモを1つだけ持ち込んで、オニカサゴの餌としてどのように加工すればいいのかデカw船長に聞いた。「皮が残ってないのはつらいけど、身の厚さはちょうどいい。これを5から6くらいに細長くカットすれば使える」とのこと。取りあえず餌として使えそうなことは確認できた。どの大きさにカットすればいいかも分かった。まずは1袋分だけカットしてみることに。
カツオのハラモはプニプニとした手触り。ゴムのような感触で、触ると脂が沁み出してくる。サバの身餌に比べて手に着く脂の臭いも強烈だ。教わったとおりに5つにカット。海中でヒラヒラとバランスよく動くようにと、底辺が極端に短い二等辺三角形になるように切ってみた。悪くない感じ。三角形の頂点部分の身が厚すぎるかなと思い、キッチンバサミで少し削ぐようにトリミング。
身にゴムのような弾力があるということはオニカサゴに噛み切られにくく、あまり締めなくてもそれなりに餌持ちは良さそうに感じる。でも、身餌を自分で加工するのは初めてなので、塩で締めてみたらどうなるのか興味がある。塩と味の素を振りかけて冷蔵庫で一昼夜寝かせたらどんな具合になるかチェックすることに。塩がいいのか、味の素がいいのか、そのままでいいのか、確かめてから量産体制に入るつもり。
量産時にはニンニク漬けでカツオのタタキVer.、アミノ酸を混ぜてオニころしVer.、買ったけどこれまで使ってなかった蛍光剤入り紫外線加工液Ver.と余計な手をつぎ込んで、釣れるかどうかは知らないけれど、アピール度だけは他の人より圧倒的に高い餌を作ってみようと目論んでいる。こういう変なことを考えつつほくそ笑んでいるのが大好きだったり。
著者: へた釣り