「昨日の釣行記、テンション低いですね」と言われてギクッとする。釣れなかったからではない。釣れなくてテンション低いならほとんどの釣行記はテンション低いことになる。実は……船の上でこけたのである。それも甲板に思い切り叩きつけられて、右上腕部が痛くて痛くて…泣きそうだ。
妻1号から「地震が来たら真っ先に死ぬタイプ」とよく言われる。危機管理能力が低くて、薄ぼんやりしているってことだろうか? 昨日の後半、南風が強くなり、ポイント移動の際に船が波にぶつかり跳ねたり揺れたりするようになった。席は右舷の舳。移動中は最も揺れる席だ。船が揺れて、餌箱にしている入れ物が落ちた。それを拾おうとして、腰を浮かせて、屈んだ瞬間。ドーーーーーン。体がフワッと浮いたと思ったら、甲板に右肘から転がってしまった。へた釣りの体重は0.11トン。柔道をやってたときでもここまで見事に床に叩きつけられたという経験はない。
強く打ったのは右肘だけだったので、少々痛いがまぁ問題なくトラギス釣りはできたが、帰り道、海水氷の入ったクーラーを持つと…猛烈に痛い。肘だけじゃなく、肘から肩までの間が猛烈に痛い。家に帰りつくころには右側だけじゃなくてなぜか、左の肩や脚まで痛くなっていた。こけたときに船を見回すと、へた釣り以外の人は船室や船の後部に避難済み。へた釣り1人が荒れた海を甘く見ていたってこと。生来ビビリなくせに、船釣りに慣れてこれくらいなら大丈夫と甘く判断するようになってたんだなぁ~と猛烈に反省した。これが昨日の釣行記のテンションが低かった理由だったりする。
著者: へた釣り