魚はアミノ酸の種類と含有比率によって、美味しい餌かどうかを嗅ぎ分けているという説明を読む。種類と含有比率……ってことはこれでもかっ!!と添加するのは、アミノ酸を臭覚で知覚する魚からすればクサヤとかフナ鮨みたいに癖のある食べ物を鼻先に差し出されているようなもの?
どんな種類のアミノ酸がいいのかは、一応調べたつもり。オキアミやイソメ類に多く含まれているという理由で、グリシン、プロリン、アラニン、アルギニンという4種類のアミノ酸がいいとあたりを付けた。問題はその含有率だ。どれだけ調べても、この4種類を何対何対何で配合すれば、オキアミやイソメっぽい臭いだとカワハギに認識してもらえるかが分からない。グリシンは魚の味覚を刺激し、アルギニンは臭覚に強く訴えかけるという記述を発見したのが分からないなりにも唯一の収穫。グリシンには魚に餌を執着させる効果があり、アルギニンには魚を寄せる効果があるという認識でいいのかな?
釣り具メーカーから出ているカワハギ用の添加剤各種を比べてみた。アミノソルトは「主原材料:グルタミン酸Na、塩」。アミノシュリンクは「主原材料:多糖類、PH調整剤、保存料、着色料」。カワハギ職人も全く同じで「主原材料:多糖類、PH調整剤、保存料、着色料」。押江込蔵は未入手なので「アミノ酸液含有率93%以上」という以上のことは不明。御用液は容器には何も書かれていない。サイトの説明にある「日本酒を主原料に、集魚効果が高い、アミノ酸、リボフラビン(ビタミンB2 )等を配合」としか分からない。化学がよく分かっていないへた釣りを混乱させるのが多糖類。カワハギ職人はまぁいいとして、アミノシュリンクという名の製品なのにアミノ酸ではなく多糖類が主原材料……。
魚の餌では分からなくても、人間の食用になっているものならアミノ酸の含有率が分かるかもと調べてみると…あった!! アサリだと可食部100g当たりでグルタミン酸1100mg、アルギニン530mg、アラニン530㎎、グリシン640mg、プロリン280mg。グルタミン酸はやっぱりあった方がいいようだ。グルタミン酸4:アルギニン2:アラニン2:グリシン2強:プロリン1がアサリの臭い強化の配合かな。取りあえず来週はこの配合で試してみて成果がでれば、餌への執着強化版、集魚強化版などいろいろアレンジしていこうと決めた。
著者: へた釣り