釣りをしていると餌をかすめ取るだけでなく、ハリスを切りまくってくれるフグは、お邪魔虫以外の何物でもない。でも、奄美大島の海底ミステリーサークルを作っていたのがフグだったと知り、その映像を見て、なんだか感動してしまった。メスにアピールする産卵床なんだという。癒される~♪
一部の例外を除き魚の繁殖は、メスが水中に卵を生み、それにオスが寄ってたかって放精するという乱婚的なスタイルで行われると思っていた。巣作りの優劣でメスを誘うという行動は鳥ではあることと知ってはいた。でも、全長10センチの魚が海底に直径2メートルの産卵床を作るのはなかなかスケールが大きい。ダイバーが近付いても、全く巣作りを中止する気配がないのだから、フグにとっては命がけの作業なんだと思う。海中に起伏や模様を描き終えたあと、もう一手間と貝殻なぞを運んで飾り付けている姿がいじらしい。
このフグは、シッポウフグの一種で新種ではないかと言われてる。研究が進めば、ミステリーサークルの大きさや溝の深さ、模様の複雑さ、装飾に使われた貝殻の量などで、繁殖パートナーを得る機会が違う(違わないならこんなの作らないw)とか分かってくるんだろうなぁ。本日、釣りには全く関係ない話だが、海の中ってまだまだ分かってないことがいっぱいあってすごいなぁ~と素直に感動したので、書き残しておく。
著者: へた釣り