竿曲がるぅぅうううううう!! ドラグ滑るぅぅううううう!! メーター級のマゴチだぁぁぁあああああ!? そんなマゴチは当然だがいないし、もしいたとしてもへた釣りの針には掛からないw 写真はKFC事務局の異次元E本さんに撮っていただいた。KFC定例会の船上は非日常的釣り遊戯の空間だった。
へた釣りが生まれて初めて参加させてもらった釣りクラブが、かみやフィッシングクラブ(KFC)。釣りに対して一家言も二家言もある異次元さんや名人さん、達人さんの集まりなので、釣りに関して分かっていることよりも分かっていないことの方が多いへた釣りが参加するのはお門違いのような気もする。でも、せっかく入れていただいたのだから、「第20回KFC定例会」のマゴチ・タチウオリレーに参加してきた。
参加者は23人。7時に桟橋を離れ、まずは第二海堡周辺でマゴチ釣り。餌はハゼ。ハゼ餌でマゴチを釣るのは3年ぶり。釣り方を覚えていないので、エビ餌と同じように底を1メートル20センチ切って10秒に一度くらい底を取り直し、たまに竿を大きく持ち上げてアピールすることに。「早掛け賞」の案内がある。舳の方で釣り開始とほぼ同時に「乗った~」という声。さすがだなぁ~と思ったが、自分の釣りに集中する。上がってきたのは残念ながらエイ。続いて「タモ!!」という声が聞こえた。今度はヒラメ。早掛け賞の対象にはならないようだ。
今度は艫の方で竿がひんまがっている。なかなか上がってこないので超良型?と眺めていたら、へた釣りの竿にも魚信。大きく引き込まれるのを待って竿を立てる。乗った!! へた釣りの竿もひん曲がる。艫の人は苦戦中。「先にタモに入った方が早掛け賞ですよ」と言われて、リールを懸命に巻き始めたのだが、ドラグが滑りまくって全く巻きとれない。マゴチは60センチ台までなら釣ったことがある。手ごたえ的には70センチ超どころかメーター級だったのだが、道糸(PE1号)切れのバラシ。その後もう一度、同じような強烈な引き。今度は海面まで巻きあげ魚影が見えた。1メートルはありそうなサメだった。竿を持つ左手は二の腕から肩まで重いし、リールを巻く右手は握力低下。サメ相手に2度も奮闘し疲れ果てる。結局、マゴチは1匹も釣ることができずに前半戦終了。
11時過ぎに観音崎に移動しタチウオにリレー。隣がタチウオ名人のH賀達人だった。小刻みにフワフワと竿を動かしながらハンドルを半回転ずつ巻きあげているのを見て、真似をしようとしたのだが、サメの相手で疲れている腕で100号の錘をフワフワさせるのが辛い。リールのハンドル3/4回転で50センチずつゆっくり誘いあげるという方法に切り替える。11時40分にようやく1匹目のタチウオ。50センチ刻みでなんとかなると思ったのだが、その後は魚信はあるもののなかなか針掛かりに持ち込めず時間だけが過ぎていく。
魚信もほとんどなくなったので、H賀達人に「魚信ます?」と聞くと、「下から上まで魚信はずっと出てるよ」とのこと。誘い方が悪いのかと気付いて、フワフワに切り替えてみたが、やっぱり腕と肩が痛いので断念。サメの相手なんてしなきゃよかったと後悔したが、後の祭り。電動スロー巻きあげで両手で竿を持ってフワフワさせるなどへた釣りなりに工夫はしてみたが、ほとんど魚信を出せず、たまに魚信があっても針掛かりに持ちこめない。タチウオは1匹で終了。H賀達人から3匹お裾分けしてもらったので、今晩の夕食には困らないが、夏タチウオへの苦手意識解消どころか、さらに苦手意識を増幅させてしまう。
KFCの感想もちょっと書いてみる。みなさん面白い釣りができれば、何でもありという自由な発想を持っている人たちのようだ。釣りの基礎を勉強中のへた釣りには真似できないが、見ている分には面白い。マゴチの時間には、餌木でイカ狙いをしている人がいるかと思えば、H賀達人なんてどこで調達してきたのかテンヤにカニを縛り付けてタコ釣りしてたもんなぁ~。仲間だけしか乗船してない仕立船なので普段以上に自由に遊べるってことなんだろう。一部釣ってない人さえいたようなwww
好きか嫌いかといえば、好きである。馴染めるか馴染めないかといえば、馴染みたいけど自信がないw 体育会系なノリとは無縁に47年間生きてきたへた釣りの日常生活にソーメンが空中を飛び交うというシーンは、あってはいけないことのような……でも、ごく当たり前のようにソーメンが空を飛んでいたのである。これまた、見ている分には面白いんだけどね。
著者: へた釣り