剣崎はダメだぁ~♪ いっそきれいに止めよかぁ~♪ 力の限りシャクったから未練などないわ~♪ ツ抜けが遠いぃ♪ 酔っ払いの暴言にも耐えたぁ~♪ そうオマツリしながらぁ~♪ 束釣りなんて望まぬが♪ 人並みでいたい~♪ 何これ?って人は「昭和枯れすすき」で検索してね。
6月1日の開幕初日に釣行し、ウリンボ1匹だけと大惨敗した。6月も後半になり、剣崎沖のイサキも本格化したのでは?と、そこそこ以上の釣果を狙っての2013年の剣崎沖イサキの第2戦。船はいつものように金沢八景・一之瀬丸。台風の影響なのか土曜日にイサキ船が出船しなかったので、混むかもなぁ~と思っていたら、席札が2枚しか残ってないほぼ満員御礼状態。右舷の前から4番目に釣り座を決める。船に乗り、隣の人に挨拶すると、鬼ごろしという紙パックの日本酒をストローで飲んでるおっさんだった。
人当たりは悪くない、というかむしろよい。飲みっぷりはもっとよい。出船前に鬼ごろしを3パックも空けていた。出船したらお酒を止めるのかと思っていたら、今度は缶チューハイや発泡酒を飲み始める。底なしに飲める人もいるわけで、そういう人なんだろうなぁとなるべく関わらないようにしていたのだが……「クッションいんのか、クッション?」と話しかけられる。「あってもなくてもいいと思います」と答えると、船長にも「クッションいんのか、クッション?」。言動がちょっぴり怪しいぞ。
剣崎沖に到着。メインの根にはいつものように松輪の船の船団ができている。船団の後ろについて釣り開始。活性はあまりよろしくない。ウィリーに魚が触れてくる感触がない。横の酔っ払いは置き竿にして、ガンガンチューハイを飲みつつ、「魚信った! 魚信った!」と騒いでいるが、竿先を見ても魚の気配はない。酔っ払いにしか感知できない魚信があるみたいだが、害はないので放置。へた釣りがソウダガツオを釣りあげると、「おお! きれいなマサバだねぇ~」。「あの~、ソウダガツオですよ」と言うと、「そうだ、ソウダ!!」。うまいこと言っただろとどや顔を決められる。相手は酔っ払い、相手に伝わるように声をあげて笑ってあげるしかない。ブログ用にデジカメも持ってるし……林家パー子か、俺はっ!!
その後も激渋な時間帯が続いて、10時をすぎてようやく1匹目のイサキが釣れた。2匹目は抜きあげようとして海面バラシ。食い込みが相当浅いようだ。3匹目の魚信が訪れずにまたも沈黙の時間帯に突入。隣の愛すべき酔っ払いは、愛せない酔っ払いに豹変した。同行していた女性(奥さん?)に「海に叩き落とすぞ」と声を荒げてカラミだし、船長が注意すると、今度は船長にカラミだす。カラんでいる最中は竿ほったらかしなので、オマツリしまくり。オマツリすると、「どうしてこの船には(オマツリを解いてくれる)上乗りがいねぇんだ!!」と怒り出すのだから、素面の身としては関わりたくない。
へた釣りもお酒は好きなので、自分が酔っ払うのも他人が酔っぱらうのにも慣れてはいるが、釣りに集中したいのに、1メートル横で酔っ払いがくだを巻き続けているとさすがにイライラし始める。おまけに上からのタナ取りのはずなのに「底ついた」なんておかしなことをやっている。上潮だけがかっとび気味でコマセの出具合から判断すると底潮は効いてない。手持ちでも釣りにくい海況なのに置き竿放置だとオマツリしまくる。自分はデタラメなくせにオマツリした相手(へた釣りではない)に仕掛けを切られると、「仕掛けだってタダじゃないんだぞ!!」とほざきやがる。オマツリするたびに重たいのがうれしいらしく「4.7キロ(どうしてこんな中途半端な?)のタイだぁ~」とはしゃぐおっさんの姿を見て、……もう、今日はいいやとあきらめる。
そんなこんなでオマツリしまくり、酔っ払いに集中力乱されっぱなしで本日終了。ウリンボ5匹、ハチビキ4匹、オキメバル1匹だけ。釣った魚の数よりロストした仕掛けの数の方が多い。竿頭の人は40匹釣っていたので、普通ならその半分、悪くても1/3は釣れてるはずなのになぁ~。へた釣りの視界に入る範囲には40匹も釣れている人はいなかったので、きっとおっさんの被害を受けない釣り座だったんだろう。酔っ払いの鬱陶しさにこみあげる涙ぁ~♪ 苦しみに耐える~♪ へた釣りは枯れすすき~♪
著者: へた釣り