朝起きて窓から海を見ると、雨、風、波の三重苦のはずなのに大丈夫そう。慌てて支度し日の出から少し遅れて堤防に。風が強くなる前に満足サイズのメジナを1匹はと釣り開始。例によって何も起きない。辛抱強く頑張った末に至った結論は、メジナきりゃい!! カサゴしゃんだいしゅき~♪
風がなかったわけではないが、西からの風だったため、波を風が打ち消すような感じになり、見事なまでに波のない海になっていた。風で海水がかき回されて濁ってくれないかなぁと思っていたのだが、澄み切ったクリアな海水のまま。クロダイは諦めて、1匹でもいいから満足サイズのメジナを釣ってやろうと藻際をタイトに攻めてみたのだが……釣れたのはベラのみ。コッパメジナでよければ束超えも難しくないポイントなのに、濁りが入るまでこりゃ、何やっても無駄だなと思い知る。せめてもう少し波があれば、メジナの活性も上がると思うのだが……。
ツイてないとか呪われてるとかしとしとぴっちゃん♪とか適当なことばかり書いているけど、真面目に釣ってるんだよ~。テトラ際から藻際に丁寧にウキを流して、ウキのロストを避けるためにまめにラインメンディング。風はそこそこ吹いていたので道糸を煽られないように竿先を海面に入れて、コマセと付け餌がきれいに同調するように、やれることは全部やっているつもりなのにメジナはちっとも遊んでくれない。メジナきりゃい!! ちょうど風が強くなり、竿が持って行かれるようになった。止め時かなぁという気がしないでもない。
でも、なんか釣ったという気がしない。Facebookに「結局いる俺(^-^) でも釣れない(T^T) 」と書き込んでちょっと休憩。誰もツッコんでくれない。そうか、今日はGW谷間の平日でみなさん仕事をしている日なんだと気づく。平日なのに伊豆の堤防で竿を出せていることがうれしくなって、もう少しと頑張ってみたけど……ダメな日は頑張ろうが粘ろうがダメなもんである。結局、磯竿をたたむことに。雨が降りそうな雲が見えているのだが、宇佐美近辺だけ避けて通っているような感じ。雨が降り出すまでもうちょっと遊んでいくことに。
風はどんどん強くなってきている。風の影響を受けない釣りといえば穴釣りだ。道具の撤収も楽なので急な雨にも対処しやすい。穴を狙って仕掛けをするすると落とすと、いきなり竿先ガコガコ。結構いい手ごたえ。25センチくらいのデップリ太ったムラソイ。続いて小ぶりのムラソイをゲットし、こいつら期待を裏切らないいいヤツだよなぁ~。カサゴしゃんだいしゅき~♪と抱きしめてあげたい気分。穴を変えると今度は小ぶりだけどカサゴ。カニまで釣れて本日のお味噌汁ゲット! 最後に20センチくらいのナイスなカサゴを追加。4匹並べて集合写真(カニは逃げるので欠席)。デブなパパときれいなカサゴ、チビ2匹。へた釣り家の家族構成に似ていてちょっぴりお気に入り♪ チビはリリースしてムラソイ×1、カサゴ×1、カニ×1で本日の食材確保。1人分なので十分だ。
撤収準備をしていると、Facebookにシーバス師匠(今合宿不幸のナイスアシストを連発w)より「そろそろ天候が悪くなってくれないと、明日の遠征便が…。・°°・(>_<)・°°・」とのコメント。今日も竿を出せてよかったと喜んでいたのにこれも呪いの一部なのか……。不運はまだ続くのかと暗然としていたら、さっそく不運が。靴紐が切れた。下駄の鼻緒が切れると不運を暗示しているというシーンは時代劇でよく見る。釣り用の設計された、普通に考えると切れるはずのない靴紐が切れるなんて……明日の利島遠征五目…出船中止以上に恐れている12時間船酔い地獄に落ちそうな気がしてきたぞ。
著者: へた釣り