日の出とともに堤防に、海は満潮で凪。これはクロダイ狙えるぞ!という予感だけはビンビンにあったのだが……結果はこの堤防で50日以上釣りをしている中で最貧果だったかも。今年のGW伊豆合宿はツイてないを通り越して呪われてる気がする。心が真っ二つに折れちゃいそうだよ。
コマセを撒いて、竿を伸ばして第1投。ウキに何の変化もなし。仕掛けを回収すると付け餌が残ってくる。あんなに邪魔だったカタクチイワシの姿は見えない。コマセでコッパメジナの活性が上がっちゃう前に、少し沖のポイントにクロダイが入ってくれば、かなりいい確率で45upのクロダイを獲れることを経験則で知っている。自然とコマセを撒く手に力が入る。藻際、テトラ際にコッパを足止めして、クロダイポイントにウキを流すと、ウキがもぞもぞ~。ゴンッと竿をひったくるような魚信になればクロダイなのだが、待てども変化なし。ベラだった。底を狙う釣りなのでベラは避けようがない。メジナが釣れちゃうよりはベラの方がクロダイへの期待感が高まる。
5時から釣り始めておよそ2時間。ベラが3匹ほど釣れただけでほかの魚の魚信はなし。こうなると我慢できない。魚の活性を確かめるべく藻際にウキを流してみる。あれ? 藻際でも魚信なし。コマセが効いてないってことはないはずなので、魚にやる気なし。メジナがいないってはずはない。丁寧にウキを流すとやっと1匹目のコッパメジナ。4~5流しでなんとか1匹ってペースでメジナは釣れるのだが、サイズは掌ちょっと超えがマックス。入れ食いならまだしも、神経使って(藻際なのでウキロストに注意が必要)釣って、楽しいサイズではない。
クロダイ釣りに復帰するも……まったく事態の変化はない。ウキは沈まず、付け餌はそのまま残ってき続ける。仕掛けを作り代えるためにちょっと休憩。内側の海をのぞきこむと、なんだこの透明度。大型のテトラが沈んでいるので水深が2メートル以上はあるはずなのに、海の底が偏光グラス越しにはくっきりと見える。初日も海が澄んでるなとは気づいていたがド干潮のせいだと思っていた。満潮の時間帯でも底が見える超澄み潮に、メジナがやる気ない理由はこれかっ!とようやく納得する。メジナですら警戒心バリバリの澄んだ海、濁り大好きクロダイが釣れるはずがない。
ここから大迷走。ウキで釣り続けてもなんともなりそうになかったのでちょい投げしてみる。といっても底はゴロタ場。狙ったポイントに投げ込んだらあとはもうじっと待つだけ。糸ふけを取る以外にやることがない。退屈なのでブラクリの要領でたまに誘ってみる。これまた何も起きないで、アオイソメがほぼそのままの状態で戻ってくる。狙えそうなポイントに順番に投げ込んでみたのだが何も起きない。30分もすると飽きた。
魚の引きに飢えていたので昨日いい目に遭った穴釣り道具を引っ張り出す。これがまたダメなときは何をやってもダメで、魚の気配なし。昨日、全部釣っちゃったようでまだ新しい魚が入ってない。いよいよやることがなくなって磯竿で穴釣り(満潮近いのでテトラに降りられない)。5.3メートルの磯竿ならまだ攻めてない穴に届く。これでなんとかムラソイを2匹ゲット。10時少し前に潮が引き出しさらに状況が悪くなりそうだったので撤収してきた。5時間近く釣りをしてメジナ×4、ムラソイ×2、ベラ×3。竿を3本も出して釣果はこれだけ。ベタ凪で波も来ないのにサーフィンしている人を眺めて、同類相憐れむw 呪われてるぞ、今年のGW伊豆合宿は!!
著者: へた釣り