ウィリーこいこいだと思っていたら、本日は五目ポイントがよろしくなかったようで、初島沖でイサキをじっくり狙うことに。利島遠征に向けて長ハリスに慣れられれば満足と思っていたのだが、投入第1投目でいきなり、強烈な魚信。34センチのイサキだった。GW伊豆合宿のクエストを1つクリア。
いいことなんてなんもなかった1日で幕を開けたGW伊豆合宿2013。悪い流れを断ち切れれば、いや断ち切らねばと意気込んで5時に宇佐美港に到着。へた釣りはウィリーをメインに少しだけ長ハリスでイサキ釣りをやるつもりだったのだが、最近の宇佐美沖はあまり釣果芳しくないようで、船は五目ポイントには止まらずにいきなり初島沖のイサキポイントに到着。治久丸船長から「ウィリーではなく6メートルの仕掛けでやった方がいいですよ」とアドバイスを受ける。長ハリスの仕掛けは用意してあったのでこれを投入。
船長のとっておきのポイントなのか、初島沖の根にできているイサキ船団から少し離れたポイント。指示は上から25メートル。枝スの部分までを先に海に投入し、続いてビシ、ハリスを手で持ってゆっくり沈めていく。すごく上手くできたわけではないが6メートルならなんとかなりそうな感じ。指示されたタナより5メートル下まで落として、1メートル刻みで5回コマセを振り出し、指示タナで待つ。置き竿でもいいみたいなのだが、置き竿だと釣った気がしないので、手持ちでじっと待つ。
右隣で電動リールを巻き上げる音。何が釣れたのかな?と他所見をしていると、手元までググググッという明快な魚信が伝わってくる。イサキかもと思ったが、こんなによく引くイサキにこれまで出会ったことがない。大事に手巻きで巻き取ると…あれ? イサキじゃない見慣れたシルエット。22センチのカワハギが見えた。カワハギにしちゃ引いたよなとハリスを手繰ると魚の手ごたえ。下にもう1匹。こげ茶色の背が見える。デカい。船長がタモの用意をしてくれる気配はないので、エイヤと抜きあげると、剣崎沖でイサキを釣り始めて2年間、ついぞその姿を見ることがなかった、ウリンボ模様が消えた正真正銘のイサキ。34センチあった。初島沖1投目にしてGW伊豆合宿2013の目標の1つであった尺イサキをカワハギのオマケつきでクリア。
一投目で尺超えとなると、こりゃいくらでも釣れるんじゃない?と虫のいいことを考えたのだが、魚信が続かない。何度か移動を繰り返し、忘れたころにポツリポツリという感じ。へた釣りは6メートルハリスの扱いに慣れてなくて手前マツリ連発でほかの人よりさらにペースが悪い。船長から2本針の仕掛けをもらって、ハリスは船の中に取り込むと教えてもらっていくらかマシにはなったが、最後まで手前マツリに苦しめられる。ほぼ無風の凪日和にこれなんだから、風の日だとどうなるんだろう? 想像もしたくない。
ペースが悪いといえば右隣の人だけ何故か釣れていた。やっていることはさほど変わらない。5回コマセを振り出してタナで待つ。置き竿にしているのがいいのかな?と置き竿にしてみても、右隣の人は釣れてへた釣りは釣れない。どうして? 船長いわく「ステン缶のコマセの出具合がちょうどいいんでしょうね」。FLビシの上窓や下窓を調整してコマセの出具合を変えてみるが右隣の人は釣れてへた釣りは釣れない。右隣の人いわく「真心がこもってないとダメなんですよ」。そうか!! 真心がこもってなかったのかっ! 右隣の人は釣れてへた釣りは釣れない。
真心がこもってない釣りをし続けたへた釣りの釣果はイサキ9匹、タカベ1匹、カワハギ1匹で終了(たぶん船中スソ近辺)。イサキは34センチのほかにジャスト30センチも釣れたので、尺イサキ2匹。30センチ以下はウリンボだとハードルを上げてしまったせいで、2年間かけて釣ることができなかったイサキをやっと釣り上げたことになる。うれしいといえばうれしいんだけど……長ハリスでコマセを振り出したあとはじっと待つ釣りはどうも性に合わないかもと感じた。次からは船長の助言は無視してウィリーにしちゃおうかなぁ~……こんな風だから真心がこもってないって言われちゃうのかもw
真心のこめなければ釣れないってこと以外にもいくつか分かったことがあるのでメモ。
1)食いが渋いときはハリスを細くするとよい。でも2号だと切れることがある(実際一度切られた)ので初島沖だと基本は3号で食い渋り対策は2.5号がいいそうである。
2)針数は2本で十分。欲張って4本針の仕掛けまで用意したのだが、手前マツリの原因になるだけ。
3)船の込み具合にもよるのだろうが仕掛けの投入は6メートルなら先にハリスを全部海に入れちゃっても問題なさそう。
4)頻繁にシャクるとタカベが釣れるので、タナではシャクらずにじっと待つ。
5)食いのいいときは4.5メートルの仕掛けでも釣れるので、手返し優先で短めの仕掛けも用意しておいた方がいい。
著者: へた釣り