すごい強風の日が続く。東京湾は連日風速15メートル。大工殺すにゃ刃物は入らぬ。雨の3日も降ればよいならぬ、船宿殺すにゃ刃物は入らぬ。風の3日も吹けばよいとばかりに釣り船は出船中止の連続。強風の間隙を縫って出船した船は…風が吹けば…釣りモノによって明暗くっきり。
風が吹けば桶屋が儲かる。一見何の関係もないと思われることが実は繋がっており、思わぬ影響を与えることがあるという諺。大風で土ほこりが立つ→土ほこりが目に入って盲人が増える→盲人は三味線を買う→三味線を作るのに猫がいなくなる→猫が減れば鼠が増える→鼠は桶を齧る→桶屋は大繁盛。昨今のカリスマアナリストでも導き出せない見事な市場予測である。こじつけともいうがw
釣況はというと、ここまで無理なこじつけをしなくても説明がつく。大風が吹くと海が掻き回される→海底付近の溶存酸素の量が増える→アジの活性が上がる→コマセにバリバリ突っ込んでくる→ダブル、トリプル当たり前で大漁♪ 実際、半日船であわや束釣りなんて入れ食いにもほどがある釣果報告もある。風が吹けばLTアジ屋が儲かる? 水温が上がりきらず低活性だったはずのアジが春の強風で活性急上昇している。今週末までこの超高活性が持つかは……分からないけどw
アジはもともと凪倒れになることが多く、風があり海が荒れ気味の日の方が釣果に恵まれることが多い。この逆の傾向のある魚がメバル。メバルは凪を釣れと言われるように、強風続きの東京湾のメバルは全く上向く気配がない。春の大風が吹くとメバルはどうにもならないようで……達人さんが集う船宿でも1桁台の釣果が続く。水温がいくらか上昇しているのでカサゴは釣れているようなのだが……風が吹けばメバル屋が廃れる? 先週末の日曜日から続く春の嵐。木曜日には一旦収まりそうなのだが、今週末の釣果にどんな影響をもたらしてくれることか?
著者: へた釣り