歯車が狂っている。釣りに関して正確な歯車をもともと持ってない。粗悪品の歯車が狂うとこれはもう故障である。ウィリーこいこい2戦目はいろいろあって故障し轟沈!! でも後悔はしない。あんたも好きねぇ、ちょっとだけよと東京湾に恵んでもらった魚が入ったクーラーは軽かったけど…。
日曜日は波・風ともに凪とは言わないまでも釣りやすそうだと思っていた。前日になって日曜日は雨が降ると気付いたのだが、天気予報は二転三転。降るのか降らないのかよく分からないまでに目まぐるしく予報が変わる。降っても降らなくても釣りに行くんだからどうでもいいやと思いつつも、雨支度があるので天気予報が気になる。で、天気予報ばかり見て波・風の予報を全く見ていなかった。朝、外に出ると少し強めの雨。雨はまぁいいとして……風が思った以上に強い。金沢八景駅に着く。雨はやんでいたが、海が近くなったせいか風はさらに強く感じる。予報だと風は強くないはずだったのに…歯車が1つ欠けた。
沖のウィリー五目なので、金沢八景・一之瀬丸から。前日の釣果を見ていて気になる文言が「潮速く剣崎沖で大アジ狙い」。沖のウィリーの有望ポイントである洲崎沖まで行かなかったようだ。船宿に到着し、船長を発見したので、「今日は洲崎沖へ行きますよね?」と聞くと「う~~ん、潮が速くて無理です」とのお返事。へた釣りにとって沖のウィリーは洲崎沖~沖の瀬でなくてはならない。カイワリもアマダイもマトウダイも全部洲崎沖~沖の瀬で釣ったもの。それより手前のポイントでいい目にあったことがない。船長判断なので仕方がないけど、2つめの歯車が欠けた。「船乗る前からやる気なし(-_-#)」とFacebookに少し愚痴を書く。
1時間ほど走って到着したのは保田沖。剣崎沖よりは南に来てくれたのでホッとする。カイワリは無理でもアジ混じりでオキメバルやシロムツが狙えるポイントだ。でも風が強い。10メートルはゆうに超えている気がする。海面がモコモコしている感じで、白波がたっている。いい反応が見つからないらしく船はなかなか止まらない。飛沫を被って移動、移動の繰り返し。ようやく止まっても「底から3メートル~5メートル」の指示。大流し気味にかけ上がりや岩礁の縁を攻める。ウィリーでシャクリ続けても魚信ゼロ。コマセで魚が浮いてくる感じではない。3つ目の歯車が欠ける。こうなると頑張れない。ウィリーにとっとと見切りを付けてアマダイ仕掛けにチェンジし、コマセビシも外して夜光錘に付け替えてアマダイ狙い。アマダイが釣れたらオニカサゴを狙おうと考えていたのだが…まずは定番ゲストのカナガシラ、続いてアズマハナダイ、ようやくまともな魚信があってユメカサゴ。アマダイらしき魚信はない。
2時間くらいアマダイ狙いで頑張ってはみたが、何も起きずに終了。船長は剣崎沖への移動を決断した。剣崎沖に移動後もめぼしい反応は見つからないらしく、指示ダナはハリス分+2メートルばかり。ウィリーでは釣りにならない。頑張れないへた釣りはアマダイ仕掛け、イサキ用の3本針オキアミ仕掛け、ときどきウィリーをローテーション。どの仕掛けにも魚信はほとんどなく、サクライダイやヒメ、トラギスがときどきオキアミに飛びついてくるだけ。はっきり書くと釣ってて面白くない。ウィリーをやりに来たはずなのにウィリー針に食ってくる魚が開始して5時間経つのに1匹もいないのだから面白いわけがない。
14時を回った。ここでようやく「アジらしき反応」とのアナウンス。タナは5メートル~10メートル。ようやくウィリーで攻める気になる指示だ。アジはいた。ちゃんとウィリー針にも食ってきた。ウネリがあるし潮が速いので取り込み時のバラシもあったが、17匹ほど釣った。15センチから大きくても20センチに届かないのでサイズ的にはあれだが、ウィリーにきてウィリー針で釣れるのはうれしいものである。で、そのまま沖上がり。
本日のウィリーこいこいのポイントは……
沖のウィリーに来て、沖に行けないのは相当悔しいし面白くないので、下船時に船長に、洲崎沖に行けるかどうかを事前に調べる方法がないかと聞いてみた。「朝になるまで分からないんですよ。朝、洲崎沖に行った船に無線で潮の様子を聞いて判断している」とのこと。ってことは、沖のウィリーに予約しても潮の速さのせいで洲崎沖まで行けないってケースは今度も続く? 「潮はこれからゆるんでくると思うんですけどねぇ~」ということらしいのだが……。へた釣りはウィリー釣りがあんたも好きねぇな人なので毎週末通いたいんだけど、ちょっとだけよぉがあんまり続くと……今季沖のウィリー五目は3戦して洲崎沖に行けたの1回だけだもんなぁ~。歯車が狂っている。
著者: へた釣り