釣り船で遊魚を楽しんでいると、竿を出している方は気楽なもんだが、船を操る船長さんは漁業上のいろんな取り決めに従って(縛られて)いる。へぇ~そんな決まりがあるのかとその都度気付く。ちょっと高いけど「あぁ、そういうことか! 漁業のしくみ」でも読んで勉強してみようかなぁっと。
いろんな取り決めで一番分かりやすいのは剣崎沖のイサキ。剣崎沖でイサキが付く根を仕切っているのは松輪の船らしく、松輪港以外から出る船はこの根で釣るにはお金を払わなくてはいけないようだ。また、松輪の船だけは朝マズメから釣れるがほかの船は8時からしか竿をだしてはいけないという決まりがある。早くから釣って昼過ぎに上がる松輪の船がいなくなってからが湾奥出船の船のチャンスタイムで、それまで松輪の船が陣取っていた一等地で釣ることができる。確かに昼過ぎに移動したあとに入れ食いになったり、型がよくなったりという経験がある。もっとすごいなと思ったのが松輪港がお祭りで出船しない日は、湾奥出船の船もイサキを釣るのは禁止になる。
ここでよく分からないのは、オニカサゴやアマダイなどの釣りで、剣崎沖に行くことがあるが、イサキのシーズン(6月~8月)以外は特に制限がないのだろうか? それともイサキが付く特定の根だけが「松輪優先」の取り決めの対象ってこと? カワハギやマゴチで行く竹岡沖にも湾奥出船の船は「8時20分まで竿を出してはいけない」というルールがあり手前の富津沖でベラを釣って時間を潰した経験がある。1年半前の記憶なので定かでないが、剣崎沖のワラサでも湾奥出船の船は竿を出していい時間が決まっていて、他の船(おそらくポイント近くから出船した船)が釣っているのに、餌を付けてコマセを詰めた状態で5分くらい待機したことがあったような……。
魚のいるポイントは、その近くに漁港を構える船優先でほかの港の船を締めださない代わりにルールを決めているって理解でいいのかな? 海のポイントは誰の物?で悩むのが、メバル。船の荷の積み下ろしをしたりする船付き場がメバルのポイントだったりすると、岸壁から警備員さん風の人に「××丸さん! 何メートル以内に近づかないで」と怒られることがある。船長はそのとき釣れていたら何度か怒鳴られるまで粘っちゃうという傾向があるようなw 浦賀沖周辺でも「そこは船の通り道だから移動して」と警告されたことが何度かある。このときも船長の態度は「チェ! うるせぇな!!」って感じに見えるのだが……。
著者: へた釣り