混んでいる船と空いている船。どちらが好きかと問われれば、迷わず「空いてる船!」と答える。例外はコマセで群れを船下に居着かせるアジくらいと思っていたら、「竿数が出てると出てないじゃ魚の寄りも違うのかな」という釣果報告があり、メバルもある程度乗船人数がいた方がいい?
へた釣りは、いつもお世話になっている羽田・かみやから浮気して、先週末は土曜日に市川・洋平丸からメバルに出撃した。かみやが行かない京葉シーバースで尺狙いのはずだったのだが、攻めたポイントは本牧沖。洋平丸でのメバル釣りは……2年ぶりのツ抜けすらせず。昨シーズンは一度も20匹以下だったことはない。魚信がなく身も心も寒さに削られていった1日だった。「メバル=冬の東京湾癒し系」という認識を改める必要があるかもとまで考えていた。同じ本牧沖にかみやのメバル船がいた。こうなると同じ日のかみやの釣果報告が気になる。
「食いは悪くなく、2人3人同時に竿が曲がったりと慣れた面々は次々と取り込み」とあった。え~~~~~~~~!!である。釣果も竿頭37匹で20匹以上が7人(15名中)。船中真ん中より少し上が定位置のへた釣りだって20匹超えは十分に狙えそうな釣果だ。本牧沖で何度かニアミスしていて、ほぼ同じポイントで釣っているのに、この差は何だろう?と頭を抱えていたのだが、翌日のかみやのメバルの釣果報告にヒントがあった。「やっぱり竿数が出てると出てないじゃ魚の寄りも違うのかな」。この日はかみやも苦戦だったようで、釣り人2名で7匹、12匹。
メバルの捕食スイッチは、上から落ちてくるエビに気付いたらオンになるという認識は間違えてないと思う。船長は魚群探知機でメバルの群れを探してポイントを選ぶ。活性が高ければ底から少し浮いた感じになり、低活性だと底べったり。反応はあるわけだからメバルのいないポイントで釣っているわけではない。低水温や潮流、海底の明るさなどで底べったりのメバルの捕食スイッチを入れるには、上からどんどん餌が落ちてこないとダメだってことかな? ここからは妄想。やる気のないメバルは上を向いてない。しつこく(たくさんの釣り人が)餌を上から落とすことでやっと上を向いて餌を食べる気になる?
著者: へた釣り