へた釣り家ではサバを食べるのはへた釣りだけで妻にも子供たちにも嫌われている。持ち帰り数が1釣行で2匹までに制限されていることは以前書いた。釣り人の心理として空のクーラーは非常に気分が悪い。サバしか釣れなかったらサバでクーラーを満タンにしたい。干して保存かなぁ。
サバの悩み。鮮度が落ちやすい魚のため、できれば釣ったその日に食べちゃいたい。幸いにしてサバにあたったことはないが、ヒスタミン中毒にアニキサスと怖い話を聞く。でも、例えばオニカサゴとサバが釣れたら、サバを食べるのはどうしても後回しになってしまう。サバ嫌いの妻や子供たちがオニカサゴを食べている横で1人サバを食べるのは……やっぱり嫌だ。
子供たちにサバを食べてもらおうと料理法をいろいろ調べた。子供といったらカレーだねとサバとじゃがいも・キャベツのカレー煮なんて手間をかけてみたのだが、サバ嫌いは一向に治らない。もう諦めた。釣ったサバは責任を持ってへた釣りが食う。保存がきいてほかに食べる魚がないときの非常食になる調理法……みりん干しがよさそうだ。みりん干しならサバの苦味も抑えられるに違いない。
サバの美味しい部分をしっかり残しながらも、臭みや苦みが抑えられて、これなら子供たちでも食べられるかも…と、ほぐした身を「食べてみる?」と口元に運んでみたのだが……「サバでしょ!」と逃げられる。今週末サバしか釣れなかったのを覚えていたようだ。干物にしておくと冷凍すれば日持ちするようなので、これでへた釣り家のサバの持ち帰り数制限は解除されるのではないかと……相変わらず食べるのはへた釣り1人だけだけど。
1)頭を落として背開きで開いて血合いをよく落とす。
2)軽く塩を振って1時間ほど冷蔵庫でなじませる。
3)醤油2:みりん2:日本酒1に砂糖を少し入れて軽く煮立たせてから冷やす。
4)2)の身を3)の汁に漬けこんで半日。ときどき身を裏返しまんべんなく漬ける。
5)余分な水分を切って白ゴマを散らしてから2日ほど干す。
著者: へた釣り