東京湾の達人さんたちに叩きまくられている竹岡カワハギと伊豆にてほとんど釣りの対象とならずにのんびり育っているカワハギとは生物学的には同種だが、釣魚としては別種。素直でかわいい伊豆ハギちゃんと戯れてきたよ~。バラシ多数で12匹までだったが、良型そろいで大満足!!
12月29日に予定していたカワハギ・アオリリレーが強風で出船中止となったため、1月5日、つまり今日にスライド。宇佐美・治久丸の午後船で出撃した。アオリイカ用の道具も持っていったのだが、アオリへのリレーなしのカワハギでの出船のようで、せっかく買ったエギは出番なし。オニカサゴといいアオリイカといい、隠れ本命にしようと決めていた釣り物とは、どうもこの合宿では縁がなく終わりそうな予感。席は右舷の胴。胴じゃアオリ狙うの無理だと諦める。
治久丸のカワハギのポイントは伊東沖の手石島周辺のことが多い。本日も港を出たら手石島に直行した。まずは水深30メートルのポイントから。素直な魚信の出方をすることが多い伊豆ハギだが、どうやらお留守のようで魚信は一度だけ、コッという対処しようのない手ごたえを残してこのポイント終了。どうやら、水温が下がったせいで、もう少し深場に落ちてしまっているようで、水深40メートルのポイントに移動してからポチポチ魚信だす。
宙で叩いて竿をフワフワさせながらの誘い下げで着底させる。宙では魚信がでないので、着底したらゼロテンションから50センチくらい(錘から中錘までの長さを)タルマセるようなイメージで竿を操作すると、すぐに竿先にカッカーンなカワハギの魚信が出る。ところがである。今日はここからがいけない。なんと3連続でバラシ。アワセるために竿を持ち上げている最中に魚信が消失したり、巻き上げ中にいなくなったり。え~~~って感じ。やり取りが下手なのでバラシはもともと多いほうだが、ここまでバレまくるのは初めて。水深が深いせい? ヒラメばかりやっていたので、リールを巻く速度がおかしい?
1匹目のカワハギが本当に遠かったが、掛かりが浅いのでアワセるタイミングを少し遅らせ、巻き上げも普段よりゆっくり目にすることで、なんとかカワハギが獲れるようになった。タタいて誘い下げれば魚信はいくらでもあるので、ここからペースアップ。伊豆ハギちゃんって素直でかわいいなぁ~という展開に。相変わらずよくバレるのだが、これ以上アワセるタイミングを遅らせると餌だけなくなりそうなので、バレるの覚悟。バレても気にならないくらい魚信はある。あれこれ考えるのを放棄して釣れる分だけ釣って楽しむという方針に。
この3カ月ほどTKB43のために大型狙いの練習をしてきたが、伊豆でも型狙いの方法はうまく機能したようで、最大25センチで20センチ以上だけ数えても6匹。リリースサイズは2匹だけで12匹釣り上げた。釣った数と同じくらいは巻き上げ中にバラしている。4時間ほどの釣りで25回くらいは針掛かりさせたわけで、楽しいったらありゃしない。伊豆ならではのゲストさん、タマガシラとカワハギのダブルとか、角の生えたハコフグの仲間ウミスズメが釣れたり。竹岡沖の小悪魔に翻弄されて荒んだ心を素直な伊豆ハギちゃんに癒してもらって、今シーズンのカワハギはこれにて終了!! 来シーズンもいいイメージを持ってカワハギの開幕を迎えられそう。
著者: へた釣り