重量で競うHTZ(へた釣り)杯を本日朝から開催したが……今日も強風でまともな釣りにならず。子供2号が釣り上げた240グラムのメジナ1匹で勝負ありなすごく寂しい結果に。コッパサイズはそれなりに釣れたのだが…2位は120グラムのカサゴを釣り上げた妻1号。3位は80グラムで子供1号。
天候に恵まれない。正確には日差しには恵まれているのだが、風がとんでもないレベルで吹き荒れている。朝、いつものように日の出前に堤防に立つ。本日は後から合流する子供たちのためにテトラ周辺にメジナを寄せるコマセ撒きがへた釣りのお仕事。メジナが寄ったのを確認するために竿を出してみたら、仕掛けがなじむのと同時に元気なコッパメジナがウキをキュンと引きこんでくれる。活性は悪くない。…この時点では風もさほどではなく、本日東京に帰る子供たちがメジナの小気味よい引きを楽しめる準備完了と思っていた。
日の出は6時50分くらい。へた釣りがメジナを20匹ほど釣ったころに子供たちが堤防にやってくる。ウキフカセの竿を子供1号に渡して、穴釣りの道具の準備を済ませ、HTZ杯の開始である。まずは子供1号がコッパメジナを釣り上げる。リリースするのかと思えば……「パパ、重さ量って」。それはリリースでいいんじゃと思ったが、量ってもらうのが当然という顔をされると、逆らう方が面倒だ。小さなコッパメジナの口に計量用のフィッシュグリップを入れるのに一苦労して計測すると、0.06キロ。子供1号はその後、これまた極小のオハグロベラを1匹追加して80グラム。
この辺りから風が強くなってくる。強風がずっと吹いているという状態ではなく、ときどき忘れたころに堤防に立っているのが怖いと感じるような突風が吹く。ここで、黙々と穴釣りをしていた妻1号の竿がいい感じに曲がる。「やった!」。手にしていたのは20センチののカサゴ。重さは0.12キロ。ムラソイは何匹が釣っていたが、今回の合宿でのカサゴが釣れたのは始めて。「すげぇ~」と言っていると、なぜか子供2号が魚を奪って、あたかも自分が釣り上げた風を装って、写真に収まる。
他人の魚を奪わなくても、子供2号が優勝であった。ウキが藻際のいいことに入ったなぁ~と見ていると、モゾモゾと沈んでいく。いつまで経っても戻ってこないので、根掛かりかなと思って、「もうアワセれば」と言うと、「いるぅぅぅう」。いるって何が?と一瞬思ったのだが、魚に決まっている。これが本日の優勝を決めた、0.24キロの掌サイズのメジナ。子供1号には「大したサイズじゃないからまだ逆転のチャンスありだよ~」と言っていたんだけど……。
その後どんどん風が強くなっていき、まずは子供2号が「つらい」。昨日はパパがつらかったんだから我慢しなさい。次に妻1号が「これは無理なんじゃない?」……普通に考えれば無理だよね。子供1号が「やめよ」。多数決で押し切られた感じで撤収を決定。子供2号は風に向かってマイケル・ジャクソンをするから写真を撮れと要求してきた。マイケル? せいぜいスキーのジャンプ競技にしか見えないけど……。
著者: へた釣り