伊豆合宿のテーマの1つが子供たちに楽しく釣りをしてもらう。そのために「気が利いているね」と家族が喜ぶ便利な小物をそろえたことは書いた。小物だけでなく、釣りの仕方も毎年、飽きないようにと気を使っている。今年は「ライトショットシンカー 多目的天秤」でちょい投げに挑戦させよう。
子供たちが堤防でする釣りは、ほぼ穴釣り。ブラクリ仕掛けを足元のケーソン際や、テトラの穴に送り込んで、カサゴやムラソイ、ベラなどを釣り上げる。魚信がダイレクトに手元まで伝わるし、25センチ級のカサゴまで飛び出すことがあるので、楽しんではくれているようなのだが……いかんせん定員2~3名の小さなポイントなので、竿の長さが届く範囲にいる魚はすぐに釣り尽くしてしまう。魚影は濃いのでしばらく待てば、またすぐに魚が入るのだが……しばらく待てばを我慢できないのが子供というものである。
我慢できなくなった子供が何をするかというと、投げ始める。10メートルくらいは飛んでいるかな?というレベルなので、投げても危険はないのだが、問題はゴロタ場なので、根掛かりによる仕掛けロスト率が50%近いのである。3個入りのブラクリが、ものの15分もあればなくなってしまう。非常にもったない。もったいないけど、足元で釣れない時に広く探ってみたいと考えるのは間違えてはいないので、「根掛かりするだけだから投げるの禁止」とも言いづらいものがある。結局、子供たちはというと根掛かりに嫌気がさして釣りを止めてしまうことが多い。
根掛かりを少しでも少なくするという視点でちょい投げ用の天秤をいろいろ吟味してみた。ジェット天秤は試したことがあるが、巻き上げ時に浮かすのが子供の短くて柔らかい竿では難しいらしくうまくいかない。で、いろいろ手に取って海中での様子を想像してこれが一番根掛かりしないと信じて買ったのがライトショットシンカー 多目的天秤 5号。錘がスリムな形状なので、ゴロタ場で使っても岩のすり抜け率がいくらかでも上がるのではないかと期待している。これで錘が底で完全に寝ちゃわないように道糸を張り気味にできれば、子供の力で届く範囲のカサゴ&ムラソイを釣ることができそうな気がする。
著者: へた釣り