最近、アジの釣果報告をチェックしていると「A5ランクのアジ」と書かれているのを見るようになった。東京湾の脂の乗りが最高の金アジを指してA5ランクと言っている。追随している船宿や釣りブロガーさんが出てきている。A5ランクのアジって言い方が定着するといいなぁ~と思う♪
言いだしっぺは浦安・吉野屋の神野祐一船長だと思う。「肉に例えるとA5ランクのアジを狙ってます」という釣果報告を9月の半ばごろに見た。最近では、「明日もA5ランクの美味しいアジを狙って行く予定です」ってのが釣果報告の締めの言葉として定着している。A5ランクというのは農水省の外郭団体、日本食肉格付協会が定めるランク付け。肉質等級を脂肪交雑、肉の色沢、肉のしまりときめ、脂肪の色沢と質の4項目について評価され5段階に等級分けされる。それ以前に歩留まり等級という1匹の牛から取れる肉の量でA~Cに等級分けされており、A5ランクというのは1頭から多くの最高級の質の肉を得ることができるってこと。
アジという魚…実は結構味のばらつきがある。回遊性の高いクロアジと東京湾居付きの金アジの見分け方は以前書いたのでここでは詳しく書かないが、生物学的には同じアジでも食味という点では全く違う。クロアジの主食はプランクトン、金アジの主食は甲殻類という食性の違いで、身の味が全く変わってくるようだ。で、金アジ、それも20~25センチくらいの中型サイズの味は、まさにA5ランクに例えるにふさわしいと思う。九州に旅行したとき関アジのお刺身を頂いたが、関アジよりも東京湾の金アジの方が美味しいと感じた。自分で釣ったアジ同士で比較するなら、伊豆で釣ったアジよりも美味しさという点では断然、東京湾で釣った物が勝る。本当は大きすぎると味が落ちるので少し歩留まり等級が低いB5ランクの金アジが最高!だと思うのだが……それじゃ分かりにくいかw
著者: へた釣り