船上で頭をかきむしって「ダメダァァアア!」と絶叫したくなったことある? へた釣りは年に数度ある。で、今日がそのダメダァァアア!な日だった。羽田・かみやからタチウオ釣り。前回うまく釣れたので楽勝と思っていたら32打数1安打。魚信はあるのに釣れたのは1匹だけでダメダァァアア!
タチウオ釣行はこれが5回目。うち2回はボウズを食らっている。タチウオ釣りのいろはを勉強し始めたところ…初心者マークどころか仮免にすら合格してない……はずなのだが、4回目の釣行で2時間半で12匹釣れたせいで、すっかり勘違いしていた。そこそこやれるようになったと思っていたら、何も分かっちゃいなかったことに気づく。32回も魚信はあったのに、針掛かりさせられたのはたったの1匹だけ……最後の方は心が折れた。
前日までは観音崎沖の60~80メートルがポイントになっていた。潮が速いので錘も100号くらいまで用意した方がというアドバイスが釣果報告に書いてあったので、LTタックルもジギングタックルも持っていくのをやめて、電動タックルのみで船に乗り込む。船は50分ほど走って第2海堡周辺にできていたタチウオ船団に合流。水深は深くても40メートルくらい。ビシ竿に錘100号でタックルを準備していたので、慌てて竿と錘をチェンジすることに。
船長の指示ダナは「底から3~10メートル」。浅場なので食いダナは底周辺でレンジも狭い。仕掛けを落として50センチ刻みで静止1秒で底からシャクってみると、すぐに手元まで伝わるタチウオのバイト。バイトがあっても気にせずシャクリ続けるのが正解だと思っていたのだが……次のシャクリでタチウオの反応が消える。まぁ、そういうときもあるので気にせずに釣り続けていると、バイト→次のシャクリで反応消滅を繰り返すことに。1時間ほどで15回も魚信はあったのに針掛かりに持ち込めない。
最初こそア~!とかイ~とかウソ~とか言っている余裕があったのだが、へた釣りの竿に魚信があったら、背後から釣りあげられたタチウオが船床を叩く音が聞こえることに気づく。振りかえると確かに釣れている。なんでぇ~と思ったがこの時点では自分の釣り方が間違っていないと信じていたので、ひたすら50センチシャクリを繰り返し、魚信があっても誘い上げ続ける。22回目の魚信でようやく1匹目のタチウオゲット! 今までは運が悪かっただけ、これから挽回だぁ!と考えた時点で、事実上この日は終了だった。
その後、スコールのような大粒の雨が振っても竿を振り続け、浅場の反応がなくなってきたので観音崎沖の60~80メートルのポイントにも移動したのだが、指示ダナは変わらず「底から3から10メートル」。魚信があっても針掛かりしないという状況も変わらない。1日ずっとタチウオに餌を齧らせて遊んでいただけ。32回も魚信はあったのだが、魚信があっただけで何も起きなかった。昼すぎあたりから頭の中でダメダァァアア!と絶叫し続けていた。竿頭はへた釣りの後ろで釣っていたかみやの常連さん2人で仲良く10匹。
釣り終わってから「魚信はあるんですけど、どうやったら針掛かりするんですか?」と聞いてみた。「魚信があったタナで小さくフワフワと誘うといいですよ」。そうか! 深場で釣っていたときの指示ダナは「60メートル~30メートルに反応でてますよ~」だった。誘い上げ続けてもタチウオが餌を追いかけてくる余裕があったわけだ。今回のように反応が底べったりの浅場だと、誘い上げ続けるとタチウオの食いダナからすぐに外れちゃうってことなんだと思う。
釣り方を指導してもらったうえに、釣ったタチウオまでおすそ分けしていただいた。35センチくらいの大型のアジまでもらって、下船時のクーラーの中にはタチウオ5匹+アジ1匹。釣れなかったのは悔しいけれど、美味しい魚には無事ありつけたわけだ。O塚さん、H賀さんに感謝! 一度くらいは釣った魚をおすそ分けする方になってみたいものであるw
著者: へた釣り