天気晴朗なれども波高し。シャクリが決まらず…ウリウリウリ!!

イサキ見ユトノ釣果ニ接シ　ヘタ釣リハ直チニ出動　コレヲ釣リ上ゲントス、本日天気晴朗ナレドモ波高シ。日本海海戦は大勝利だったわけだが、剣崎沖イサキは……強風とウネリ伴う波に翻弄されてシャクリが決まらず、ウリウリウリンボウ24匹と大勝利とは言い難い結果に終わった。

三連休の最終日。事前の予報では本日は南風もおさまって一番釣りやすい日のはずだった。潮回りも中潮に変わり、先週半ばには40upのイサキが釣れているとの報告もあった。念願の30upイサキを手中に収める気満々だったわけだが……朝、外に出ると…ちっとも風が収まっていない。風が樹木の枝を揺らしザワザワしている。土曜日よりはいくらかマシかな？という程度。金沢八景に到着すると、海が近いせいもあってさらに風が強く感じる。なるべく揺れない艫寄りの席をと考えて、左舷胴に釣り座を決める。

■土曜より全然マシで船酔いの心配なし。なのに釣り方分からない

出船前、船長に「揺れますよね？」と聞くと、気休めを言ってくれるわけもなく「揺れます」ときっぱり。猿島沖くらいまではそれほどでもなかったのだが、観音崎から先、剣崎沖までの行程は白波の上を船が跳ねる。十分時化てたのだが、土曜日にもっと酷い大時化を体験していたおかげで、これくらいなら平気。心に余裕があると、船酔いしないものらしく、吐き気をもよおすことなく、剣崎沖に到着。

一之瀬丸はイサキ船団の後方に陣取り、釣り開始。船酔いは平気でも、波が高くどうにも釣りにくい。この日はタチウオで食糧は確保できているので大型イサキ狙いで、50センチ刻みでスローにシャクってピタッと止めて3秒待つという方針だったのだが、船が上下するため、ちっともピタッと止まらない。ウィリーに何かが触れている気配はするのだが、ちっとも針掛かりしない。周辺で25センチupの良型が釣れ始めるも、へた釣りは一人蚊帳の外。

■波が高いときは誘いは船の揺れに任せて静止時間を長くが正解？

釣れている人の釣り方を観察すると……なんと置き竿。タナ周辺で大きくシャクって、誘いは船の揺れに任せてじっと待つというスタイル。ウィリーだからシャクってナンボだろっ！と、シャクリ続けてはみたのだが、周りの人が3匹、4匹とイサキを釣り上げていくのに、へた釣りに釣れる気配はない。ロッドキーパーは持ってきてないので置き竿は真似したくてもできない。こういう波の荒い日はシャクったあとの待ち時間を長く取るのが正解らしい。シャクって10秒以上待つとようやく1匹目のイサキをゲット。

イサキが喰ってくるタナの2メートル下から30センチ刻みでフワフワとコマセを少量ずつ撒き、最低10秒。長いときには30秒待てば魚信が出る。あとはもうこのパターンの繰り返しでなんとか24匹のイサキをゲット。サイズは……25upの大ウリンボ1匹で残りは全部ウリウリウリンボと少々不満は残るが条件が悪い中でそれなりに釣れたのだからヨシとしよう。ほかに32センチのアジ1匹。剣崎沖にはそろそろソウダガツオの回遊も始まったようでおそらくソウダのせいと思われるハリス切れが2回あった。