堤防からウキフカセなどで釣りをしているとメバルは年中コンスタントに釣れる魚である。産卵期の1月~2月には大型が接岸してくるという傾向は確かにあるが…大型がこの時期にしか釣れないかといえばそうでもない気が。それでは暑くなってくるとメバル船が終了する理由とは……。
なんてことはない。日中のメバル釣りの餌となるモエビが入手しにくくなるからというのがその理由。モエビが獲れなくなるわけではなく、水温上昇にともない餌屋さんでのキープが難しくなり(歩留まりが悪くなり)、扱うのを止めてしまうかららしい。気温が上がれば船宿でのキープも難しくなる。へた釣りが今シーズンのエビメバルでお世話になった羽田・かみやも本日(7月15日)でメバルの出船を止めるが理由をそう説明していた。
同じような理由でサイマキエビを餌にしたマゴチ釣りも盛夏を迎える前に終わり、メゴチやハゼ餌での釣りになる。サイマキエビといえば、船宿に到着した段階では海水の中にではなく、オガクズに入れられているだけの状態。オガクズの中ででも生きているような生命力豊かな生物がどうしてキープできない?と考えるが、サイマキエビ(小型の車エビ)はエラの部分が湿っていれば空中でも呼吸できるから。オガクズには保温効果(15度前後)、保湿効果(エラが乾かず呼吸ができる)、エビを暴れさせないという効果があるそうだ。
著者: へた釣り