予告通り、羽田・かみやからタチウオ&ユメカサゴリレーに出撃してきたのだが……夜、寝ているうちに風と波の予報が大幅に悪い方に修正されていたらしく、家を出ると強風。風が収まる気配はなく……出船中止かもという状況。時化たぁ~! 酔いかけたぁ~! タチウオ12匹も釣れたぁ~!!
家を出ると生温かい風が吹いている。木の枝どころか細い街路樹なら幹から揺れているのだから…あちゃぁ~って気分である。出船中止の連絡はないので……出るんだよね…と、JR蒲田駅で送迎を待つ。ワゴンが来た。本当に出るんだなと覚悟を決める。桟橋に着いても水面がざわざわする感じの強風。タチウオ船以外に釣り人の姿はほとんどない。定刻を少し過ぎ、船長(かみや社長)の「出るだけ出てみましょ!」という恐ろしいお言葉とともに河岸払い。
出船直後にマダコ船がお休みで上乗りになった(?)淳ちゃん船長に「今日はキャビンに入る用意しといてね」と言われる。羽田から少し走ると……波の上を跳ね船底が海面を叩くような揺れ。さすがにキャビンに逃げ込んで寝転がり、「船酔いしませんように」と天井に祈る。船は観音崎を通り越し、久里浜沖へ。観音崎辺りから船の揺れは激しさを増し、少し気分が悪くなりだす。寝ゲロ注意報発令ってな感じ。寝ゲロ警報にランクアップかもと思い始めたら船は減速しポイントに到着。
船が止まると、あれ?それほど辛くない。波高くウネリはあるが我慢できない揺れではない。「60メートル~30メートルに反応でてますよ~」という船長のアナウンスを合図に釣り開始。50メートル周辺でタチウオの魚信はあるが、見事にスカッ…あはは。それでも魚信があれば船酔いが収まるのだから不思議なもんだ。へた釣りの釣り座は左舷胴。舳先でタチウオが上がる。艫でも上がる。へた釣りは魚信はあれども、スカッ、スカッ、ようやくグゥーンで本日1匹目。指2本半のかわいいサイズだが、ボウズを逃れて一息。
船は反応に乗り続けているようで、指示ダナを通せばいい確率で魚信が出るのだが、波が高いせいもあってか、なかなか乗せられない。魚信が出るタナは60メートル~50メートル。魚信は多いが打率1割切ってるかも……。最初は70センチ(リール一巻)誘い上げて3秒制止というパターンでやっていたのだが、うまくいかない。次に試したのが電動スロー巻き上げでタナを広く探るという方法。こちらは魚信すらなし。タチウオの活性は過去2戦と比べ物にならないくらい高い。スカッ続きでも自己記録の4匹は超えた。あとは乗せ方さえ掴めば……ツ抜けできるかも。
釣れたタチウオの尻尾を切って餌にしてみた(魚信なし)り、攻めるタナを変えてみたり、試行錯誤の末、85メートル~70メートルを静止時間なしで探るのが一番打率がいいことに気づく。魚信があっても待たずに誘い上げると、5割以上の打率でタチウオゲット。タチウオ釣りの後半は結構いいペースで釣りあげて終わってみれば12匹。目標だったツ抜けを達成した。サイズは少々小ぶりで、指3本ちょいが最大。でも、まぁ、最初のスカッ続きが解消できたので十分に満足だ。
お昼の少し前にタチウオ釣り(実釣時間は2時間半だった)は終了。ユメカサゴ釣りへとリレーする。80号の錘を使った天秤吹き流し仕掛けでの根魚釣り。水深は150メートル~180メートル。今まで経験した中で最も深場での釣り。仕掛けを投入し、底に着いたら少し巻き上げ……魚信を待つ。やることがない。やることはあるんだろうけど、何をしたらいいのかよく分からない。途端に船酔いが復活し、胸がムカムカし始める。
竿先をプルプルと震わせる魚信がときどきある。巻き上げてみると、ユメカサゴが付いている。一応本命なわけだが、釣ったという気がしないので楽しくない。楽しくないと吐き気が……。釣れたではなく、釣った気分を味わおうとときどき竿1本分誘い上げてみたり、30センチ刻みでウィリーシャクリの練習をしてみたり……効果があったのかどうかは分からないが、ユメカサゴ×2、ドンコ×1、シロムツ×1。この釣り…ムイてないかもw ドンコはウキ袋が口から飛び出していたからキープしたけど……食えるの?
著者: へた釣り