第11回かみやメバル釣り大会は、入賞できなかった人向けに抽選会がある。へた釣りはシマノの「スタッフポーチM」をもらった。ウキや錘を入れておくには中途半端に大きいし、何に使えばいいのやらと思っていたのだが、船上で絶対に濡らしたくないものを入れておく袋として非常に便利だ。
航行中の船の上は少しでも風があると飛沫を被るものである。飛沫をたくさん被りそうなときは「飛沫被りますからね~、キャビンに入る人は入ってくださいね~」とアナウンスされる。でも、船酔い恐怖症がいまだに完全に払拭できてないへた釣りは頭から海水を被るような状況でない限りキャビンには入らない。当然、荷物も飛沫を被ることになる。この荷物が問題だ。ベスト型のライフジャケットを持参するために大きなヘラ用のトートバッグを使っている。バッグ自体は防水生地になってはいるが、水の侵入を防ぐ機能はない。バッグは無事でも中に入れておいた物はビッショビショになることがある。
船に持って行くもので絶対に濡らしたくない物。まずは財布。財布が濡れるとバスに乗せてもらえなくなって泣きたくなるという話は以前に書いた。へた釣りの財布は防水仕様になっている。次に携帯電話。これは濡れると故障につながるので財布以上に濡らしたくない。携帯電話用の防水カバーも売られているが、船上で携帯電話を触ることはあまりないし落水防止という点からもバッグの中に入れておきたい。3つ目は漫画。電車釣行の行き帰りで読む用にコンビニで500円くらいで売っているなるべく分厚い漫画を買う。これが船上で濡れてしまうと帰りの電車で読みにくいのはもちろんのこと、水分を含んでゴワゴワになり河原で拾ったエロ本を連想させて周りの視線が痛かったりする。最後に煙草。キャラメル包装部を開封してなくても意外と水が沁み込む。一箱440円もするので浸水させてしまうと経済的なダメージが大きい。
ウキや錘を入れるには大きすぎるかなと思っていた「スタッフポーチM」が上記の絶対に濡らしたくない物を入れておくのにちょうどいいサイズなのである。船に乗ってまず最初にすることは、財布と電話と漫画と煙草をポーチに入れることになっていたりする。1000円もする防水ポーチ……釣り具店で見つけても自分では絶対に買わないものなので、大会の抽選会でもらえてなんだかとっても得した気分を味わえている。
著者: へた釣り