ダイワのAMAMARU調子の竿でウィリーをやっていると言うと釣具店で「硬すぎてシャクリにくいでしょう」と一蹴されてしまった。こうなるとウィリーに最適な竿のスペックが気になって気になって仕方がない。30号で2~2.4メートルの竿と説明されることが多い。AMAMARUとは何が違う?
もう完全に買う気でいる。今年も8月上旬まではイサキ三昧な日々を送る予定なので、「その竿では…」と竿を不安を抱えつつ使い続けるのは少々辛い。釣れてないのは竿のせいにしたいという微妙な心理も……。「海明 30 210」がいいよと勧められたのでこれを本命としつつも、ウィリーに適した竿のスペックを調べてみた。「ウィリー」と商品名に書かれていた竿もあるので、このあたりも参考にしつつ。どの竿買おうかなぁ~と考えてみることに。
へた釣りの場合、ウィリーで使うビシの重さは60号が基本。剣崎沖のイサキ、宇佐美沖のカイワリともにビシはFLサイズの60号が指定されている。もう少し深場を攻める洲の崎沖のウィリー五目は80号。できれば、60~80号の錘負荷の竿であることが望ましい。調子はシャクリやすさ、操作のしやすさ、シャクリの止めやすさを考えると7:3先調子が勧められていることが多い。現在ウェブなどに「ライトウィリー用」と明記されている竿は少ないが、がまかつの「V-SHAFT タイプB」「V-SHAFT タイプC」がライトウィリー用と書かれている。タイプBは7:3調子、タイプCは8:2調子。同じV-SHAFTでも6:4調子のタイプAは対応釣り物にライトウィリーを含まないので、7:3以上の先調子がウィリー向きと考えて問題なさそう。また、同じタイプBでも、ウィリー用とあるのは竿の硬さがML、Mの2種類。MH、Hのものはウィリー向きではないようだ。
次に、船上で見た(イサキをたくさん釣っていた人の)竿を思い出してみる。この竿のシャクったあとの穂先の戻り具合がよさそうだったなぁ~と印象に残っているのが、ダイワの「A-グリップ ネライ 210」という竿。シャクると竿先がグゥゥウと入って、シャクリを止めると竿先がフワリと戻ってくる。ウィリーシャクリの理想形のような竿の動きをしているのを目撃して、気になっていた竿である。カーボン含有率が35%と低く抑えられているからこそ可能な調子なんだろうか? ウィリー用とはうたわれてはいないが対象魚にイサキ、ハナダイを含んでいる。ただし、2.1メートルのもので、仕舞寸法が1.53メートルもあるので、電車釣行派のへた釣りは手が出せない竿である。
シマノはBJS用の「ベイゲーム ウィリー」を現在でも発売しており、かつては「幻波ウィリー」などのウィリー専用竿を発売していたメーカーである。 イサキ用には「ベイゲーム コマセシャクリ 210S」も「しなやかでスローに誘える」とありよさそうだ。もう1つのオススメ竿である「海明 30 210」は「誘うまでは7:3調子、魚を掛けてからは6:4調子と理想的に変化し、積極的な誘いと確実に獲る粘りを生み出」すと説明されている2012年の新製品。ガイドもLDB+Kガイドだし、リールシートにCI4が採用され自重が115グラムとほかの竿に比べて軽量だしと、比較検討中の竿では一番よさそうな気がしている。スローな誘いに適した「海明 30S-225」もあるが、テンポの速い誘いが必須のカイワリなどでも使うことを考えるとチューブラ穂先の方が安全な気がする。
著者: へた釣り