イサキをお休みして、予告通りカイワリ狙って宇佐美へ一泊のプチ遠征。シャクリ方も少しは様になってきたし、ウィリー仕掛けも改善された。ゴールデンウィークでもそれなりに釣れたのだから7月なら爆釣するはず。と、信じていたけど伊豆の海にたしなめられた感じ。カイワリは2匹だけ。
前週にイサキを54匹と大漁し、1週間食べ続けた結果、猛烈にほかの魚が食いたくなった。梅雨イサキより美味しいお魚といえば、カイワリしか思いつかない。ゴールデンウィークに4戦して1匹しか釣れなかったのでリベンジしたい。8時46分に品川駅から東海道線に乗れば治久丸の午後船に間に合う。そのまま一泊して午前船にも乗ってこようという、伊豆の滞在時間24時間中12時間は船の上という特攻プラン。土日は風が吹かないのを確認して船・宿ともに予約を入れた。
宇佐美海岸沿いをテクテク歩いて11時30分には宇佐美港に到着。海岸沿いには海の家ができていた。明日(7月1日)は海開きらしい。伊豆の海はすっかり夏の様子である。海中だって夏モードのはず。サバが邪魔かもなぁ~という不安はあったが、12時に河岸を払った時点では大漁を確信していた。少なくともゴールデンウィークのときよりも釣れると思っていた。船は大崎堤防沖を通り越して網代の方向へ。水深30メートル前後のポイントで釣り開始。
浅場用の蛍光ピンク装飾のウィリー仕掛けで釣り始める。2度ほど仕掛けを打ち返して、あれ? 魚信が全くない。周りを見ると仕掛けを底に入れすぎてタマガシラやベラ、サクラダイが釣れている。ときどきサバ、リリースすべきか悩むサイズのタイがまれに釣れているだけ。へた釣りの竿には全く反応なし。この日は船上に7本の竿。ウィリーをしているのはへた釣りだけで残り6本は餌釣り。釣れている魚を見ても、底でコマセを撒いているわけで…ウィリーで誘い上げようにも何ともならない。見るに見かねた船長に「へた釣りさ~ん、反応は底ですよ~」と降伏勧告をされる始末。
それでも、ウィリー大好きへた釣りは、なんとかなるさとシャクって止めてシャクって止めてと頑張り続けたのだが、約4時間1匹も魚をキープできていないという状況にさすがに嫌気がさしてきた。周りでカイワリかアジが釣れれば考え直すかもしれないが、周りは周りで何も釣れてないので気持ち底近くを意識してウィリーシャクリ。タナを下げると、何度かおっ!?という魚信もあったのだが……食いが浅いのか底なので掛かりどころが悪いのか巻き上げ中のバラシ連発。今日はダメかなぁ~と思い始めていると、右隣の人から「シマアジ~タモ! タモ!」というエマージェンシーコール。タモを持って駆けつけると…シマアジではなく超大型(40センチ近い)カイワリ。横の人はほぼ置き竿状態だったので、餌を付けてシャクれば!とここに至ってようやくウィリーから餌釣りに変更。
仕掛けを3本針の餌用に付け替えて、底から2メートルで1シャクリ、さらに2メートル巻いて1シャクリ、あとは50センチ刻みでシャクってくるとへた釣りの竿にもグンッグンッという魚信。よく引くし重い。あ~あ、サバかぁ~と思っていると海面近くでも横に走らずに底に引く。なんと25センチ超えのカイワリをダブル。手返しを急いでもう一度同じシャクリで誘うと竿先グンッ。さっきより重い。30センチ超えは確実な手ごたえなのだが、巻き上げ中にフッと軽くなる。「あの引きでバレるのはカイワリだったねぇ~」。そんな船長の声が背後で聞こえる。今度は左隣の人が30センチ超のカイワリを釣り上げる。へた釣りはというと…ホウボウを1匹追加して本日終了。
著者: へた釣り