釣った魚を美味しく食べたいへた釣りが新しく購入したのが、必殺仕事人気分でアジの神経締めができるオサムズファクトリーの「Shinkei Stick」。宇佐美・治久丸から出撃したウィリー五目にも持って行ったのだが……船釣りでアジだと忙しすぎて神経締めなんてやってられないかも……。
魚の背骨の上に通っている神経に針を通し死後硬直しない状態にアジを維持する。氷締めと違ってアジが曲がって硬くならずに美味しく食べられる。関アジ・関サバがこの方法で締められていることでブランド化し有名になった魚の締め方だ。30センチの関アジは1匹で3000円近くする超がつく高級魚。同じ締め方ができればへた釣りが釣ったアジだって、3000円の価値になるはず……であった。
で、結論はタイトルの通り。コマセを切らさず、時合を逃さず釣り続けたい船からのアジ釣りの場合、神経締めなんて面倒な作業に時間を割いている暇はない。船のポイント移動中にまとめて神経締めしようと思っていたのだが、そのときには船の小さな魚キープ用のバケツに入れておいたアジは既に弱り始め腹を見せて浮いていることも。これなら釣ってすぐに氷締めした方が……という気がする。第一、手返しの悪いへた釣りはポイントの移動中も仕掛けを交換したり整えたり、ブログ用に写真を撮ったりと結構忙しいのだ。
せっかく買ったのに試してみないのはもったいないので2匹だけShinkei Stickを使っての神経締めに挑戦してみた。頭の付け根を庖丁などで切って背骨の位置を確認して刺すのが通常のやり方なのだが、少しでも手間を減らしたいので鼻から背骨の方向へShinkei Stickを刺してみた。うまく神経が抜けるとアジの体が小刻みに震え口が開く。海水氷に入れても体はフニャフニャの状態のまま。肝心のお味の方は……曲がった状態で硬直してないので調理はしやすかったが、釣ってすぐ氷締めしたものと、少し弱らせてから神経締めしたものの味の差は正直よく分からなかった。
著者: へた釣り