ピューーーー。風鳴りの甲高い音で目が覚める。雨が窓を叩くバラバラという音が風の強弱に合わせて強くなったり弱くなったり。ドーンという大波が打ちつける音が混じる。東京に台風が直撃しても、屋内にいればここまで雨風が怖いと感じることはない。当然だけど本日は釣りを断念した。
東からの風。10メートルは確実に超えている。雨はさほど強くはないが、横殴り。海に向かってカメラを構えると、顔に当たる雨粒が痛い。宇佐美を含め、東伊豆の海は東に向かって開けているため、完全な逆風。波は高くウネリを伴い、沖にも白波が立っている。漁船や遊魚船の姿は見当たらない。風裏が見つかればもっと風の強い日に竿を出したこともあるけれど、強風に正対して竿を出す勇気はない。第一、楽しい釣りができる可能性はない。
逆風で波が高くなるとサーファーさんたちは大喜びのはずなのだが、波というよりウネリの中でおぼれているように見える。10分ほどカメラを構えて待っていたが、ウネリの谷間に浮かんでいるだけで、ボードの上に立っている姿はついに見ることはできなかった。この風は今日の夜がピークで明日まで続く予報。治久丸の予約を3日から4日に変更して、ウィリー修行は4日、5日の連荘に。釣りができない今日明日の2日間何して過ごそうかなぁと途方に暮れている。
著者: へた釣り