あまりよくそのメカニズムが分かっていないのだが、冬の北風が春の南風に変わると、東京湾は濁り潮になり、一部の魚の釣果が上向くとされている。この数日、いくつかの船宿サイトで「濁り潮」という記述を見るようになった。確かにシーバスやメバルの釣果はかなりよくなってきている。
「メバルは潮濁ってからいい感じです」「月曜日より一段と濁り潮が入ってきて、反応も広範囲にモリモリっと」。釣りには水が少し濁っている状態(=ささ濁り)がいいと言われている。東京湾と相模湾は一年を通して濁り潮の日が多いらしいのだが、それでも冬場は澄み潮になる傾向があるらしい。風が南風に変わり、気温が上がってくると「潮濁って」「濁り潮が入ってきて」という海の状況になるみたいだ。昨年の釣果データを見ていると、シーバス、メバル、マルイカなどが濁り潮によって釣果がよくなるようだ。
4月の濁り潮は、それまで澄みすぎていた潮が適度に濁るという感じのようで、濁り潮が入ってきたことによって釣果が極端に悪くなるという魚はいないように感じる。ただし、これが5月になると、適度に濁る潮が濁りすぎて苦戦する濁り潮になってしまう日もある。日中のエビメバルは少々の濁り潮では影響ないが、夜メバルは濁りすぎるとあまりよくない。シーバスやイカ釣りは濁りすぎると苦戦するという釣果報告を見かける。マダイやウィリー釣りにも潮の濁りすぎはよくないらしい。
釣行すれば必ずささ濁りという強運な人を除けば、濁り(濁りすぎ?)潮への対策は必要だ。シーバスのルアーならイワシに似たナチュラル系よりもアピール系と言われるピンクなどに魚信が集中する。ウィリーでも潮が濁ると夜光や白、黄色などアピール力の高い仕掛けが有利になることが多い。アジなどを釣るときのハリスは透明のものよりピンクのもの方が釣果がよくなると説明されている。濁り潮用の仕掛けを作っておこうかな?
著者: へた釣り