探険丸に搭載された魚探に魚の大きさを表示する機能、アキュフィッシュ。水深2~100mの間で10~199cmの魚を識別することが可能で、今船の真下をメートルオーバーの魚が泳いでる!と分かって楽しい機能だ。どうやら魚の鰾(浮き袋)の大きさを計測し、魚の全長を推測しているという。
国際フィッシングショーでアキュフィッシュに対応した探険丸のデモを眺めていると、ある疑問が……これってどうやって魚の大きさを測ってる? そもそも画面に表示されている魚のサイズは正確なのか? シマノの展示員さんに素直に疑問を投げかけてみると、「魚の鰾のサイズを測っているんですよ。鰾のサイズは例外的な魚を除けば、ほぼ魚の体長に比例した大きさになっているので、かなり正確なサイズが表示されていると思います」。
魚探で使う音波は他の部位よりも鰾に強く反射するそうだ。魚探は音波を使って海中の比重の差を検知する。1人タナを狂わせているとき、船長さんに注意されるのは錘が海水に比べて極端に比重が重く魚探にはっきり映っているから。魚の鰾に入っているのは空気。海水より極端に比重が軽いので魚(あるいは魚群)としてはっきりと魚探に映るものらしい。で、アキュフィッシュは魚探で見つけた鰾の大きさから魚の全長を類推して1匹1匹表示してくれているようなのである。10センチのイワシの群れが画面に映ったらどうなるんだろう?
「映っている魚が釣れるかどうかは別問題なので証明しようがありませんが…」という前置きがあって、「鰾の大きさと体長が比例している魚、例えばマダイやワラサ、タラなどではかなり正確なサイズが表示されているはず」と説明された。逆にサメやエイなどの鰾のない魚は2メートルの巨大なのが船の真下を泳いでいてもサイズが表示されないんだって。
著者: へた釣り