東京の釣り具店ではなかなか手に入らないメバル・カサゴ釣りに適するという噂のホゴ錘。根掛かりしにくく、根掛かりしても脱出しやすい形状ってことで気になっていたのだが、ようやく入手した。メタルプライマーで下地を塗ってつや消し黒に塗装。最強のイワシの頭系メバル錘の完成だ?
ホゴ錘はシーバス師匠からの頂き物。実際にメバル釣りで使ってみて、「ゼロテンションの釣りでも錘のロストは少なかった」そうである。そう聞くと早く使ってみたくなるのが釣り人心理ってものだが、へた釣りの場合はまずはつや消し黒に塗る。目のいいメバルを釣るための錘は黒い方がいい。イワシの頭も信心から。黒でなくてはいけないのである。金属用下地塗料であるメタルプライマーを使うと塗装がはげにくくなったし、下地を白で塗るのに比べて塗装に要する作業時間が大幅に減った。金属面に塗料が吸着しやすいので、使う塗料の量も減ったような気がする。
塗装の手順は、紙ヤスリで表面を擦って、メタルプライマーで下地塗装。30分くらい乾燥させたら、黒塗料で塗装。2時間くらい乾燥させて、もう一度黒で塗装。半日もあれば、つや消し黒の錘が完成する。下地に白塗料を使うより圧倒的に時間が短縮できている。ただし……黒い錘に対して、少し気になる情報を発見。オリジナルのメバル竿の評判がよい浅草釣具のブログに「黒って海中で案外目立つ色なんですよね」と書いてあった。つや消し黒にすると目立たないと思っていたのだが……逆なのか? メバルに見つけてもらうために錘を黒く塗ってるのか? 謎が増えたが、イワシの頭も信心から。
つや消し黒ホゴ錘の効果については、実釣で使ったとき報告するとして、これまで使った錘について書く。メバル釣りのベーシックな錘は潮切六角錘でいいと思う。ゆっくり下ろして着底した場所で錘が底を切らない、動かない状態でスティさせやすい。完全に錘が底に寝ている状態ではなく、下部のピラミッド型の部分が底で立ったり寝たりしている状態を意識して竿を操作すると根掛かりも少なくできる。船の揺れをなるべく上半身で吸収して、竿先がほんの少しだけ曲がっている状態をキープできる(なかなかできないけどw)とメバルの魚信が増える。ポイントに着いたらまず最初に使う錘は潮切六角錘で間違いない。
根が荒く、急に1メートル以上底が変化するようなポイントで活躍するのが丸型錘。根掛かりが圧倒的に少ない形状なので、底をゆっくり転がすようなイメージで使う。根を転がり落ちたらクラッチを切って、根の隙間に錘を落としてやる。変化のある根の際に錘&餌を届けることができるわけで、錘が根を転がり落ちて糸を送った直後に魚信が出るのを何度か経験した。根の隙間だと釣れるのはカサゴと思いがちだが、根の際にはメバルも多く潜んでいる。メバルとカサゴの一荷が発生するのはこのタイミングが多い。
著者: へた釣り