東京湾の船釣りはライトタックル(LT)さえあればいいのだと昨年まで、カワハギを除くほぼすべての東京湾の釣り物をベイゲーム ライトM190という竿でこなしていたのだが、今シーズンからメバル&マゴチ用に購入したベイゲーム コチ・スズキを使った感想は、やはり専用竿は楽!
ベイゲーム コチ・スズキはエビメバルで5回、マゴチ釣りで1回使った。7:3調子で穂先は柔らかく食い込みがよく、胴は硬めなので操作がしやすい。この特徴はメバル釣りで根に潜られるのを回避したり、誘いを多用したりで結構便利に使えている。メバルの専用竿ではないが、根の間に潜り込むサイズのカサゴが混じることが多い東京湾のメバル釣りでは7:3調子のベイゲームの方が扱いやすいのではという話は以前に書いた。
ベイゲーム コチ・スズキを専用竿として使えるマゴチ釣りで使ったのだが、LT竿で釣っていたのと比べて、明らかに釣りやすくなったと感じた。LT竿は胴が柔らかい6:4調子なのでアワセは一発勝負で乗るか乗らないかを賭けてエイヤッとアワセることになる。ベイゲーム コチ・スズキなら、マゴチの口の中で針が立った合図であるグゥゥーンな本魚信があってからもゆっくり聞き上げ、重みが十分に竿先に乗らなければもう一度竿を下げて再挑戦できる。魚信が遠くて辛かった2012年のエビマゴチの開幕戦の結果は5回マゴチの魚信があり4匹ゲット。LT竿で釣った昨シーズンの釣果は13魚信で4ゲットで、3割打者になれたと喜んでいるので、マゴチをゲットできる確率は格段に向上した。
アワセのタイミングがつかみやすいという以外にも、マゴチがエビを咥えた瞬間の魚信(クンクンになる前のクッという一瞬の手ごたえ)を察知しやすい。錘が海底に近づいているという雰囲気(説明しにくいのだが竿から手に伝わる感触がゾワゾワする)が分かり、錘を海底に擦って魚信終了を避けられる。魚が掛かるとしっかり胴まで入るが竿先のブレが少ないのでLT竿とは違いマゴチをドタバタ暴れさせずに巻き上げられバラシが少ない。やはり、専用竿として釣魚ごとに作り込まれた竿ってその魚を釣るのに必要な性能がちゃんと盛り込まれているものだなぁ~と、至極当たり前のことに驚いたのであった。
著者: へた釣り