メバルは目がよくて、光るものに敏感だってことで、釣具店でメバル用として売られている錘はつや消し黒で塗装されていることが多い。でも、メバル釣りは根掛かりで錘ロストが多いので、少しでも安く黒い錘を調達するために自分で塗ってみた。イワシの頭も信心から…やめときゃよかったw
「イワシの頭も信心から」という諺が当てはまる釣り具はたくさんある。カワハギの中錘集寄は効果なしという人が多く、そう言っている人ほどカワハギをたくさん釣るという傾向があるし、最近ではケイムラという人間の目には見えない「王様は裸?」的な魚にしか見えないという紫外線カラー。変なもの好きのへた釣りはだいたい人より先に試してみるのだが、効果があるようなないような……。メバルの錘につや消し黒がいいってのも、たぶんに「イワシの頭も信心から」だとは気付いている。無垢の錘でも釣れるし、もちろんつや消し黒でも釣れる。その差は、実はよく分からないけど黒の方が釣れる気がする。
つや消し黒塗装の錘が割り高なのである。某釣り具店では2個で384円。1個あたり192円。一方同じ形状(六宝型)の無垢の錘は5個で554円。1個あたり111円で80円差。鉛用のつや消し塗料は480円で売っていて30個塗れるとあるので1個あたりの塗料代は16円。せこい話だが、自分で塗ってみるかと思い立ったのである。六宝型より根掛かりしにくい丸型(6個で650円)と六角錘(14個入りで830円)も買って塗れるだけ塗ってみることに。
100円ショップで絵筆を買って、クリーニング屋でもらえるハンガーに錘をぶら下げて塗ってはみたのだが、鉛用のつや消し塗料は粘度が高くて、思ったようにきれいには塗れない。塗料の説明書を読むと「濃いときはうすめ液でのばす」とあったが、ここまできてもう一度買いものにいくのはバカバカしいので、塗りムラ覚悟で筆に塗料をつけて塗る。
できあがったのは、塗りムラだらけのつや消し黒錘。でも、まぁルアーを塗装するのと違って、魚をだますために塗装しているのではない。黒くて見えなければOKなんだろと割り切れば、まぁ、それなりになんとかなってるのではないかと……。鉛用のつや消し塗料なんて扱いが難しそうなものに手を出さずに、スプレー塗料でちゃんと下地から塗ればよかったかなぁ~とは思ったが、「イワシの頭も信心から」。明日はこの錘を使ってメバルを釣ってみよう。
著者: へた釣り