ボウズだった東京湾での船カレイ釣り。各船の釣果を見ても0~1匹(船中一桁匹)のことが多いのでボウズは覚悟の釣りモノだ。カレイが船の周りにいて、食い気があれば釣れるという釣りなので、釣り人ができる工夫の余地はあまり多くない。へた釣りは天秤と錘をいろいろ試している。
実は昨シーズンもカレイ1回目の釣行はボウズだった。その時の教訓は比較的潮流の速い場所がポイントになる。錘は25号に決まっているので、なるべく転がりにくく海底での位置をがっちりキープできる形状が好ましいと考え、スパイク型の錘を使うようにした。もう1つ考えたのは、カレイは歯のない老人のように餌をモゴモゴモゴモゴ食ってくる。アオイソメだけグチャグチャに咀嚼されて針掛かりせずということが何度かあったので、なるべく捕食中のカレイに違和感を与えず針まで食ってくれそうな天秤を買ってみた。昨シーズン2戦目はこれらの天秤と錘で2匹ゲットに成功した。
▼ 中通し全遊動天秤
パイプ状の筒の中に道糸を通す穴があり、通した道糸の先にサルカンを接続して使う。サルカンの先には仕掛けをつなぐ。針にカレイが掛かって仕掛けを引っ張ればいくらでも糸が出ていくので、理屈上は捕食中のカレイに最も違和感を与えないはず。昨シーズンはこの天秤でカレイを1匹釣った。
▼ 半遊動天秤
船の上からの釣りでは投げ釣りのときとは違いドラグフリーにして魚信を待つことはできない。竿先に出る魚信の反発はカレイにとっては違和感に違いない。半遊動天秤は、カレイに与える違和感を減らし、遊動範囲を超えたらダイレクトに魚信が竿に出やすいんではないだろうかと考えて使っている。昨シーズンの釣果は1匹。
▼ 半遊動+アーム天秤
半遊動天秤は勝手に針掛かりすることを期待できない。カレイ釣りでは道糸をあまり張らずに魚信を待つので、魚信がでないこともある。勝手に針掛かりを期待して購入したのが、半遊動+アーム天秤。少しキャストする場合に使っている。船下直下の竿よりも道糸が出ている分、竿先に魚信が出にくいだろうから、アームの弾力で自動的に針掛かりする確率を上げられないだろうかと考えたのだが、今のところ効果なし。
▼ 固定式アーム天秤
シロギス釣りにも使っている固定式アーム天秤。固定式は仕掛けが絡みにくいので、大遠投用の竿にはこれを使っている。少々風があってもサミングを少し入れるだけでこれならハリス絡みはまず起きない。カレイのモゴモゴ喰いには適応してないけど、仕掛けが絡むと釣れないので、広く探りたいときは固定式アーム天秤。アームの反発で勝手に針掛かりしてもよさそうだけど、今のところ釣果なし。
著者: へた釣り