東京では初雪。雨半分雪半分だからみぞれといった方がよいのかも知れない。気温は6度くらいあるので、寒いと書くともっと本格的に寒い地域の人に馬鹿にされそうだが、寒い。東京湾の釣船の多くは昨日のうちに出船中止を決めていた。雪が降ると海面から水蒸気が立つかららしい。
雪が降りそうだと、東京湾では船が出ないってことを知ったのは昨年のこと。メバルが開幕したので煮付けを釣ってやる!と意気込んでいたところ、出船日は雪予報。「雪なら雨よりも濡れなくていいんじゃない?」と思っていたら、船長から「雪の日は海から温泉のように湯気が出て、視界が悪く危険です」と連絡があり、出船停止になってしまった。
海面から温泉のように湯気がもうもうと上がる。想像しただけでもなかなか幻想的な光景なのだが、海水に対して気温の方が低くなりその温度差が大きいと起きる気象現象らしい。いわうる蒸気霧の一種で、「けあらし(気嵐)」と呼ばれるものらしい。東京湾では雪の日くらいしか起きないが、北海道や本州の日本海側では初冬によく見られる光景のようだ。
著者: へた釣り