2012年の初釣りはいつもの堤防でクロダイ狙い。日の出から日没まで頑張ろうと心に誓っていたのだが、あいにくの強風の上に漁師さんの邪魔にならないようにポイント変更を余儀なくされ、さらにフ~グは来ましぃたぁ~今日も来た♪で朝の部終了。お昼から仕切り直してク~ロ~ダ~イ~!
空が白み始め、少し朱色が差してくるのを待って堤防へ。4日間竿を握らず初釣りを我慢していたわけで、気合も入っているし、なんだか釣れる予感もたっぷりだった。コマセの準備をして、丁寧にポイントを作ろうと、足元、藻際、そして本命ポイントにコマセを入れる。竿を伸ばすと、きれいな日の出。近くの小磯でウキフカセをしているお仲間発見。へた釣りよりも先に竿を出しているなんて、ひょっとして暗いうちに釣り場に入っていたんだろうか?
仕掛けを入れる前にもう一度コマセを丁寧に入れてウキを流す。背中から強い風。常時吹いているわけではなく、ときどき思い出したかのように強く吹く。仕掛けを一度回収して荷物を飛ばされないように置きなおし再スタート。潮は沖から手前に流れてきている。10メートルくらい沖からじっくりウキを流してくると、藻際の少し沖でウキが沈む。2012年初の獲物は掌サイズのかわいいメジナちゃん。小さいながらも小気味よい引き。
その後も掌サイズのメジナが釣れ続く。サイズアップを狙って、藻際からテトラ周辺をじっくり攻めたのだが、サイズアップの気配なし。どうやって攻めようかなぁ?と考えていると、沖から漁師さんのボートがまっすぐ近づいてくる。取りあえず仕掛けを入れずに見ていると、へた釣りがポイントを作ろうとしていた辺りで貝を採り始める。水中眼鏡で海の中をのぞいて、目印のような棒を突き刺す。目印の周りをたくみに操船しながら、先に網が付いた棒で海中を探って、アワビのような貝を採っていた。面白いのでしばらく漁の見学。
コマセを打って漁の邪魔をしてはいけないので、攻めるポイントを変更。堤防の内向きを釣ることにしたのだが、ほぼ真横から風を受け、しかもその風が潮の流れと正反対なので、かなり釣りにくい。風にラインを引かれて仕掛けが浮き、かといってラインを出しすぎると、テトラの上に乗ってしまいウキロストしそうな感じ。ラインメンディングが苦手なへた釣りは四苦八苦。釣れる魚は、掌以下のコッパサイズにサイズダウン。このサイズでは小気味よい引きを楽しめない。
コマセをテトラの中に打ちながら、コマセの流れていく先の少し深い場所でポイントを作ってサイズアップをと考えたのだが……ウキがモゾッと沈んで、テトラの方へではなく沖の方へと走っていく。ひょっとしたらと思いアワセてみると、クロダイのゴンッという手ごたえではなく、フ~グは来ましぃたぁ~今日も来た♪ この岸壁にぃ今日も来たぁ♪ 風も強く釣りにくいし、サイズも出そうにないし、フグもいるしで一度休憩してから初釣りをやり直そうと決めて、朝の部終了。
著者: へた釣り