子供たちに大晦日と3が日は釣りをしないと約束したせいで、初釣りに行けずにうずうずしっぱなし。竿を握らず海の近くで過ごすこと4日目ともなると、そろそろ禁断症状が出始める。湯河原に温泉に入りに行き、「新崎川国際ヤマメ・マス釣場」の看板を見つけて子供だましを試みたけど…。
新崎川国際ヤマメ・マス釣場には十数年前に一度行ったことがある。へた釣りが釣りに全くハマっていなかったころのこと。妻と2人で湯河原旅行をしたときに立ち寄った。妻は北海道生まれの北海道育ち。お父さんが北海道の師匠なわけで、釣りの経験値はへた釣りよりずっと上だった。うまく釣れないへた釣りを尻目にニジマスをあっという間に釣り上げた。へた釣りがようやく魚を釣って、針を外すのにアタフタしていると、魚を外してくれながらちょっと馬鹿にされた記憶がある。
「あのね、子供1号。ここってパパとママの思い出の場所なんだ」。釣りをしない約束なので子供1号の方から釣りに行きたいと言ってくれないものだろうかと誘いを掛けてみる。「パパとママが初めて一緒に釣りをした場所なんだよ」。「へぇ~。そのとき釣れたの?」。釣り好きな子供1号が興味を示す。ところがである。「あ~~~~! パパ、釣りしたいだけでしょ!!」と子供2号が話に割り込んできて、すっかり台無し。妻まで「釣りしないって約束だったよねぇ~」と子供2号と同調するもんだから、本日も釣りなしが確定。明日からいっぱい釣るからいいもん!
著者: へた釣り