寒いだろうし、天気もあまりよくないことを重々承知していたはずだが、あまりにも悪すぎた。釣っている間はほぼ雨で風も強い。海は白波立ちまくり、これで魚の活性が高ければ救われるのだがタチウオさんにやる気なし。腕はもちろん悪いのでタチウオ2戦目は本命ボウズと撃沈してきた。
羽田・かみやから2度目のタチウオ戦。1戦目の手ごたえではさほど難しい釣りではないと思っていたのだが、難しかった。難しかった上に厳しかった。厳しかった上に寒かった。寒かった上にツイテなかった。何もかもに見放されたような1日。まぁ、こんな日もある。それでも竿が握れれば幸せなので行かなきゃよかったとは思わない。
最初の不運は朝の電車。6時20分にJR蒲田駅に迎えに来てもらう予定で、十分間に合うように家を出たのだが、なんと人身事故の影響で、電車が15分の遅れ。早朝なので1本電車を逃すと予定していた時間が大きく狂う。かみやは初めて利用する船宿で、しかもこの冬はメバルでお世話になろうと思っている。最初から遅刻では印象が悪い。慌てて電話して遅れる旨を伝える。
次の不運はなんとか5分遅れで車に乗せてもらい船に乗った直後に発覚。錘100号なので、FIELDER AJIを持ってきたつもりが、竿を組み立てるとFIELDER AMAMARU。錘負荷30~80号なので、錘100号くらいならなんとかなるが、竿が完全に負けているのでシャクリにくいことこの上ない。魚信の出方も全く違う。久里浜沖に到着し第一投目で魚信が出たのだが、前魚信なしでいきなり竿がペニョンペニョンと跳ね始める。アワセようにも乗らない。朝一のポイントだけで明らかにタチウオの魚信を3回、乗せそこなった。
釣り場の天気はずっと雨。風が強くてウネリもありなバッドコンディションの中、1メートルシャクっては3秒停止を1日やり続ける滝に打たれる荒行のような釣り。魚信はあった。魚信はあるけどまったく針に食いついてくる気がしない。誘い上げ続けると、魚信が消え、仕掛けを回収すると針先以外の身餌を齧りとっていった跡がある。
ずっと1日そんな感じ。針までちゃんと喰ってくれるのは底を取った直後に魚信が出ることが多い20センチ前後のユメカサゴのみ。タチウオを3本釣って竿頭だった人に下船後話を聞くと、電動リールの超スロー巻き上げで魚信があっても竿を持たずに放っておくのが針掛かりさせられるパターンだったそうだ。竿を手に持ち動かすとやはり魚信はなくなったそうで、魚信が出るタナの上の方まで誘い上げてやっと食い込むことがあるって感じだったという。
終了間際にやっと「タチウオ!?」っぽい強烈な魚信と竿先に乗る重み。巻き上げ始めてもほとんど巻き取れないので、、タチウオならドラゴン級!と喜んだのだが、浮かんできたのはユメカサゴを大きくしたような赤い魚。カンコだった。帰ってからサイズを計ると40センチあった。本日唯一よかったことは、「ブログ読んでますよ~」って人に出会えたことだったかも。この原稿をアップしたら明日の朝まで…不貞寝する。メバルが始まるのでタチウオは今シーズン終了!!
著者: へた釣り