「時化後の荒食い」はウネリが残った海でお客さんが減るのを避けるために船宿が仕掛けた謀略ではないか……と思っていたのだが、11月20日のいろいろなカワハギ船の釣果を見る限り、東京湾の竹岡沖のカワハギに関しては、時化後の荒食いはあるのかも。軒並み好釣果だった。
カワハギの時化後の荒食いのメカニズムは、どうやらこういうことらしい。泳ぎの下手(夜寝るときは流されないように海藻を咥えて寝るというお茶目さんである)なカワハギは、時化で海が荒れると、海荒れの影響を受けにくい深場のポイントに群れとして固まる。時化前までいろんな根に分散していたカワハギたちが特定のポイントに集まってくる。
でもって、その特定のポイントを知っている船宿の船長たちが釣り人を乗せて翌日押し寄せてくるのであるから、カワハギはたまったもんではない。前日は海が荒れて食事にありつけず、目の前には大好物のアサリ、しかも剥き身で食べやすそう。ってわけで、カワハギは時化の翌日に釣り人の餌食となってしまうのである。
11月20日のカワハギの釣果
浦安・吉野屋 11~55匹
羽田・かみや 4~46匹
金沢八景・一之瀬丸 19~41匹(←へた釣りでも20匹)
金沢八景・弁天屋 10~45匹
21日に関しても、浦安・吉野屋の石原船長によれば、「明日までは…釣れそうな感じです^^ なるべく早く釣りに来てくださいね!!」。宣言通りに21日も19~61匹(平均31匹)と絶好調だったもよう。一之瀬丸の21日の釣果報告によれば「モーニングサービス有り!! このまま続けば~と思ったのですが……」といった感じだったようだが、21日もここ最近の釣果としては決して悪い方ではなかった。
著者: へた釣り