すっかり釣りに行かない釣りブログという自虐ネタを書いて、不貞寝をしたのだが、9時に起床。今日一日どうやって時間をつぶそう……品川フィッシングガーデンってのがあったよなぁと思い出す。喰えない魚は釣らない主義だが、釣りの禁断症状が出始めていたので、もう何でもいいや。
鬱々とした気分のまま9時に布団からはい出すと、子供1号も暇そうにしている。「暇?」と聞くと「暇!」と即答。その瞬間、9月にオープンした品川フィッシングガーデンのことを思い出す。いい大人が1人で行くにはアレな場所だが、子供連れならなんとかなる。タナゴの極小な魚信を楽しむのもいいかと、「じゃぁ、釣りに行く?」。「行く!」とこれまた即答。
品川フィッシングガーデンは品川駅高輪口の元ホテルパシフィック東京を改装してできたSHINAGAWA GOOSという京急EXインを中心とした商業施設の一角にある。ホテルパシフィック東京のプールであった場所を都会派釣り掘として運営しているものだ。規模や設備は想像できると思うが、コイとタナゴを釣って遊ぶことができる。コイ約2500匹、タナゴ約3600匹が放流されているらしい。
30~40センチのコイを釣り掘で釣っても面白くなさそうなので、タナゴ釣り2時間コース(大人1800円、子供1500円)。竿や仕掛けなど道具一式は貸してくれるので手ブラで行って、時間をつぶすには最適だ。江戸時代から関東では人気のタナゴ釣りってどんなもんだろう?という好奇心を満たすための釣り場としても最適かも。後ろを振り返ると品川のビル群が見えるロケーションでタナゴ釣りというのが正しいかどうかは分からないが、繊細な魚信に繊細な仕掛けで挑むのはそれなりに楽しい。
釣り始めて最初のうちは集中力もあり、ウキが少し動いたら積極的にかけ合わせていくタナゴ釣りの面白さを堪能したのだが……2時間は長すぎた? 極小針に練り餌を小さく丸めて刺すという作業が面倒になってきたら、この釣りは終了である。1時間ほど真面目に釣って、後半は明らかにタナゴの口には入りきらないサイズの餌を突かせてウキをピョコピョコさせてワハハと高笑い。
子供1号は最後まで集中力を途切れさせずに釣り続けていた。餌を少し大きく付けて1齧り目で餌を半分食べさせ2齧り目の大きく出る魚信でタナゴを掛けていくという独自の釣法を見い出したようで、10人近くいたタナゴ池の釣り人の中では一番たくさん釣っていた。「パパ、真面目にやってるの?」。ごめん、釣っても食べられない魚は気合いが入らんし、釣りの禁断症状も治まったので真面目にやってないwww
著者: へた釣り