2011年カワハギ開幕戦にして閃迅カワハギデビュー戦で釣果6匹と惨敗し、竿に慣れる必要があると感じたへた釣りは、カワハギ2連荘。船を降りて10分後には翌日の船の出船確認をしていた。悔しいのである。道具をグレードアップし、魚信も増えてるのに釣れないことが猛烈に悔しい。
浦安・吉野屋からの帰り道。電話したのは東大井・いわた。翌日のカワハギ船の出船確認をすると出るとのことで2連荘確定。師匠から教わった「糸をたるませてゆっくり聞き上げ」の練習をしようと目論んでいたのだが……乗る船も違うし1日違えば海は全くの別物。魚信の少なさに大苦戦し、カワハギ3年目でワーストタイの4匹と大惨敗!!!
東大井・いわたは7時半出船。へた釣りの家から近いので、始発でなくても十分に間に合うのがうれしい船宿だ。桟橋に到着すると、左舷は満席、右舷は……3人だけ。恐ろしい偏りだが、あまり気にせず右舷の胴の間に席を取る。どうして左舷だけ満席?という疑問は釣り始めるとすぐに分かった。この日の潮と風向きでは、右舷で釣っていると船の下へ糸が潜って行ってしまって大層釣りづらい。左舷に席を取った人はそのことを知ってたってこと。
糸が船の下に潜ると、叩く、たるませなどの試したいことがほとんどできない。前方へキャストしてできるだけ竿を操作できる時間を伸ばそうとするのだが、どうしても錘を底につけてじっと我慢する時間が長くなり焦れる。おまけに閃迅カワハギは小さな魚信まで竿先へ手元で拾えてしまうのでじれったさは募っていく。横の人に「魚信はすごくありますね」というと、「え?」と言われたので、閃迅カワハギの感度が高いのは間違いない。でも……コッ、コココという小さな魚信ばかり。コココはトラギス(クラカケトラギス混じり)。ベラの魚信はプルルルルなのですぐに分かるのでスルーする。
コッという魚信はカワハギのものだと思われる。「糸をたるませてゆっくり聞き上げ」パターンで攻略できそうなのだが、潮がかっ飛んで船底の方向に流れていくので、たるませた状態をキープするのが難しい。なんとかたるませ聞き上げで1匹だけ小さいサイズのカワハギをゲットしたが、午前中はこの1匹だけ。開幕戦よりペースが悪い。竿に慣れた分、よくなるはずだったのに、とにかく釣りづらい。
午後に入ると魚信がピタリと止まる。何度も餌が3つとも戻ってくるという状況。ちょうどいいので、いろいろな釣り方を試してみることに。叩き上げ、叩き下げ、はわせ、宙釣りなどを繰り返すも、餌は残ったまま。1時間くらい頑張って叩き上げでこれまた小サイズを1匹ゲット。2時を過ぎて潮の流れが変わったらしく、糸が船底に潜らなくなる。いわたは根の周りの砂地ではなく、根の上を釣らせることは根掛かりを何度かしたおかげで分かっていたので、叩き下げ→たるませ→聞き上げを繰り返すと、中カワハギを2匹ゲット。ようやく調子が出始めたところで無念の沖上がり。
昨年まではカワハギの釣り方は宙層フワフワか叩き上げの2種類しかなかったが、閃迅カワハギを購入したおかげで叩き下げ、たるませ、着底スティなどいろんな方法で釣ることができるようになった。1日釣っていて魚信も圧倒的に昨年に比べて多いのに……どの釣り方が最適かを判断する経験値が圧倒的に不足しているために、貧果に喘いでいる。しばらく東大井・いわたに通って経験値を積む必要がありそうだ。
著者: へた釣り