40センチ以下のクロダイはカイズ、60センチ以下のスズキはフッコ。25センチ以下のイサキはウリンボ。金沢八景・一之瀬丸からイサキを狙って出撃したものの……釣果はウリンボ11匹。何としてもイサキを釣って大好物のお刺身にありつきたいので、上乗りさんにコツを聞いてきた。
オマツリが多くてイライラする釣りで頼りになるのが上乗りさん。すぐに飛んできてオマツリをほどいてくれるし、大きな魚が釣れるとタモを持って駆け付けてくれる。へた釣りの場合、バックラッシュをほどいてもらったりもwww 上乗りさんは次期船長候補だったり、土日の混雑時にお手伝いにくる船宿の常連さんだったりすることが多いので、もちろん釣りが上手だし詳しいのである。
■チヌ針2号は大きすぎる。チヌ針1号の仕掛けが剣崎沖では基本
釣れねぇなぁ~とまったりしていると、船長がマイクでアナウンス。「変な仕掛けは釣れないよ~。あとはシャクリのうまいへたで釣果が変わってきますよ~」。へた釣りの場合、台紙に剣崎イサキ用って書いてあるので、仕掛けは変じゃないはず。シャクリもいろいろ調べた通りにやっているはずなんだけど……。
何をやっても釣れないので、気分転換に仕掛けでも変えてみるか!と仕掛けを選んでいると、その様子を見た上乗りさんが声をかけてくれる。「針は小さい方がいいですよ」。へた釣りが持っていった仕掛けは、基本がチヌ針2号のもの、カイワリ釣りで余ったチヌ針3号のものもあった。「う~ん、どれも大きいなぁ~」というのが上乗りさんの感想。「チヌ針1号が一番いいですよ」。一般にイサキ用として売られている仕掛けで、チヌ針1号のものは多くない。オススメはチヌ針1号のウィリー仕掛けでエダスが短い(15センチの)ものだという。いろんなメーカーのサイトでイサキ用やLTウィリー用の仕掛けを調べたが……売ってないぞ……そんな仕掛けw 自作するか、船宿で買うしかないってことだろうか?
にしてもチヌ針の1号って……堤防で釣っているときでも、コッパメジナ用ってイメージなのだが……どうしてそこまで小さな針でないとダメなのかはよく分からない。
■18m~11mと言われても全部を探らず自分でタナを予測して狙う
で、おつぎはシャクリ。これはもうあまりに釣れないので自分から上乗りさんに声をかけて聞いた。へた釣りがやっていたのは船長が「18メートルから11メートルまで探ってね」と言うと、18メートルまで仕掛けを落として10秒ごとに50センチ単位でシャクっていたのだが……上乗りさんいわく「18~11メートルなら15メートルくらいが有望と自分で決める。17メートルまで仕掛けを落として、小さく(30センチくらい)竿をふわりと動かして小刻みに誘い上げ、15メートルでしばらく待つ」というのがいいらしい。
竿の動かし方は実技を見せてもらったが、コマセをちゃんと振り出せてるんだろうかと不安になるほどにソフトなシャクリ方だった。「特に大型は、シャクってすぐには魚信はでないので、決めたタナでしばらく待つ」といいのだそうだ。この2メートルの幅の誘いを2回やってコマセがちょうどなくなるようにコマセの放出穴を調整する。下を完全に閉じて上は1/3開けでちょうどいいそうだ。
「イサキはコマセを追いかけてくる魚ではない。大型ほどそういう傾向が強い」らしいので、タナを自分で推理して、そこにコマセと仕掛けを流すのがイサキ釣りのコツらしい。シャクって誘うということばかりに気を取られてウィリーをルアーのように捉えていたが、よく考えればウィリーはサビキ針の一種。コマセの煙幕の中に同調さえしていればリアクションバイトを狙った誘いはいらないってことみたい。
ウリンボしか釣ってないのは悔しいし、釣行した日はほかの船の釣果情報を調べても、激シブな上に小型ばかりと書いてあったので、イサキと呼べる大型が次回こそ釣れると信じ、上乗りさんに教えてもらったコツを武器にもう一回剣崎沖イサキに挑戦してみよう。もう一回行ってもダメなら……大型が狙える熱海辺りまで遠征してでも、イサキ釣ったんぞぉぉぉ!!!!
著者: へた釣り